いいや、はもういい、という方じゃなくて、良いなという方ですね、って分かりますよね(笑)。前はそんなこと思わなかったんですけどねえ。最近はやっぱり家の方が落ち着く。年のせいでしょう。ホテルのベッドは合わない感じもしてます。何度も言いますけど、前はそうじゃなかったんですよ。
若い時は自由になりたい、とずっと思ってましたからね。時間や場所から解放されたい。何年何月、どこで生まれた、みたいなことは超えたい。育ちも年齢も不肖になりたい。20代の頃にかまやつさんに惹かれたのもそういう理由だったんじゃないでしょうか。
五木寛之さんがホテルに暮らしているという話を聞いて憧れたりね。今は違いますけど、あの人、東京プリンスだったのかな。映画評論家の今野雄二さんもそうでしたね。作詞家の岩谷時子さんもそうか。ホテルに暮らしてるんだ、というのがステイタスのような気がしてたんですよ。
アメリカにホーボーという言葉がありますよね。放浪者、という意味ですね。1930年代に旅から旅へと移動しながら歌ったりするフォークシンガーたち。デイランが敬愛していたウデイ・ガスリーという大御所が有名です。息子さんのアーロ・ガスリーに「ホーボーズ・ララバイ」というヒット曲もありました。好きな曲でした。
そういう人たちが格好いいと思った時期があったんですよ。70年代ね。その頃は、60を過ぎてこんな仕事をしているとは思ってませんでしたけど。もう、そんな生活は無理でしょうね。まあ、偉人と呼ばれる人は生涯そういう生き方をするんでしょうけど、僕は凡人です(笑)。今日はゆっくり寝られそうです。
AKB、大変なことになりましたね。握手会を見直す動きも出てくるんでしょう。松坂投手の先発初勝利、おめでとう、という感じです。曲ですね。山崎まさよしさんの「HOBO Walking」という曲を。「HOBO’s MUSIC」というアルバムもありました。じゃ、お休みなさい。