という本があるんですよ。もう本屋さんでは手に入らないんで、正確には”あったんですよ”になりますね。書いたのは柳ジョージさん。1979年に出てました。あの本を探してたんですが、ネットの古本屋さんで手に入れました。お値段は若干高くなってましたけど、それはしょうがない。
FM COCOLOの「J-POP LEGEND FORUM」は4月を大瀧さん特集で四回やったんですが、5月を柳さんにすることにしたんですね。3月に未発表ライブアルバムも出ましたからね。レイニーウッドの上綱さんにも話しが聞けることになりました。
で、何としても読まないとと思ったのが「敗者復活戦」。レイニーウッド結成時までの詳しい話しが載ってます。当時も読んだんですよ。家にもあったんですが、30年以上前ですからね、行方不明でした。ほんとにネットならではです。
著者は柳さん。でも、書いたのは山際淳司さんでした。編集者がゴーストで書いたんだと思ってたら違いました。構成にもちゃんと名前が入ってましたし、後書きは彼の名前で書いてました。79年ですから糸井さんがまとめた矢沢さんの「なりあがり」の後ですね。
文章のタッチや構成にあの本を意識している感じが出てましたけど、やっぱりトーンは山際節ですね。彼がまだ作家になる前、週刊誌のライターとかやっている時じゃないかな。修業時代というんでしょうか。僕もその頃、何冊かのゴーストをやってますね。
もう時効でしょうけど、KK・ベストセラーズから出たかまやつさんの本「わが良き友よ」は、そうなんですよ。76年かな。構成とかクレジットしてあったかなあ。もう手元にないんで覚えてませんが。僕は20代の放送作家でしたからしてないでしょう。あれが、僕の初めての本なんですね。
かまやつさんは好きなアーテイストでしたからね。いくつになっても上から目線にならないだ音楽や若い人とつきあって行ける。あんな風に年齢不詳になりたいとお手本みたいに思ってましたんですよ。そういう意味では光栄でしたね。
アーティストのストーリー、って最近ないよなあ、と思って読んでたんですよ。この間、書いた佐村河内事件にもつながるんでしょうけど、音楽にストーリーがなくなってるという例かもしれません。やっぱりあった方が良いと思うは我田引水でしょうか。
山際さん、僕の「オン・ザ・ロード・アゲイン」の文庫版に後書きを書いて下さいました。でも、お会いしたことがなかったんですよ。いつかご挨拶をと思っていたら、なくなってしまいました。告別式には伺いましたけど。残念でした。
彼は、野球少年でしたからね。スポーツライターでしたし。「オン・ザ・ロード・アゲイン」の後書きに自分が全国に野球を見ながら旅したいと思っていた、と書きながら「音楽について何か書こうと思っている人は、この本を読むべきだ」と書いてくれました。あ、分かってくれる人がいた、と思ったんですよ。
そう、「オン・ザ・ロード・アゲイン」は角川書店から電子書籍になりそうです。「陽のあたる場所~浜田省吾ストーリー」「豊かなる日々・吉田拓郎奇跡の復活」「夢の地平~GLAYツアードキュメントストーリー」「ラブソングス~ユーミンとみゆきの愛のかたち」がもうすぐなるんですが、その後の可能性が高いです。
こんな話をするつもりじゃなかったんですけどね(笑)。というわけで柳ジョージ&レイニーウッド「遺言」を。っじゃ、お休みなさい。