八王子市民会館、きれいになりましたね。久しぶりに行ったんですよ。前は駅からだらだら歩いた気がしたんですが、改札口直結。二三年前に新しくなったんでしょうね。まるで駅ビルの中にあるみたいで便利この上ない。床も壁もピカピカでした。
という話じゃなくて(笑)。ライブ、すごかったですねえ。まだツアー3本目というのに演奏や音との気持ちよさそうな一体感。ライブに完成形はないんでしょうけど、少なくとも選曲や流れも含めて非の打ち所がない。こんなライブは二度と見ることが出来ない、そう思わせる夜でした。
どのツアーでもそう思うんですけど、このツアーが一番格好いい。今回はその極みでしょうか。こんなに等身大でこんなに無垢に尖っていて、しかもこんなに体温を感じられて精神的な深みがある。むき出しなんだけど粗暴じゃない。無駄なものが全てそぎ落とされている。”NAKED”とはよくつけたなあと思いました。
最近のライブの中ではちょっと違う暴走感がある気もしたんですよ。単に激しく暴れているという感じじゃない。軋みをあげている。そう、全体が軋んでる感じがしたんですよ。このまま加速したら解体してしまいそうな、胸が締め付けられるような危うい緊張感を孕んでいる。内省的で精密で芸術的な暴走感、ってこんな例えがあるかな。
でも、狂気を表現するのには誰よりも正気じゃないといけない、ということかもしれません。どこかに静かに冷め切った何かがあって、それでいて絶え間ない渇望感に駆り立てられているようにも見える。いやあ、今、帰ったばかりじゃうまく言葉になりません。
ツアーはまだ始まったばかり。ご覧になった感想はツアーサイトに投稿されるのが良いと思います。一人一人が自分の”NAKED”な言葉で語ること。そんなツアーになる気がします。こんなライブをやっているアーテイストはいません。こんなライブは他では見れません。
ということで、今度はいつ行けるんだろう。曲ですね。一曲上げるとネタバレになりそうですね。あなたのお好きな曲を(笑)。じゃ、お休みなさい。