ツタヤがやっているIVYレコーズというレーベルがあるんですよ。メジャーではあるんでしょうけど、独自のカラーを持ったレーベルで、言ってみればメジャーとインデイーズの中間という感じかな。明後日19日にそこから発売になるのが、柳ジョージとレイニーウッドの79年のライブアルバム。もちろん未発表。倉庫から見つかったんだそうです。
なくなったのが2011年の10月。今年は三回忌になるんですね。何となく記憶から薄ぎつつあるような気もしたんですが、今、聞いていて、やっぱり渋い。79年のアルバムなんで、そんなに大ブレイクする前、アルバム「Y・O・K・O・H・A・M・A」が出た後くらい。まだ若さの硬さも残っているライブです。
何でしょうねえ。好きな声、なんですよ。文句なしに好きな声。拓郎さん、浜田さん、甲斐さんとかね。最近ではBUMPの藤原さん、フジ君なんかもそうですけど、渋くって哀愁も色気もあって、歯切れが良くてドラマチックでバタ臭い。やみつきになるというか、どっか懐かしくなる。離れられなくなる。そんな声ですね。
でも、晩年、というのかな、なくなる数年はすっかりご無沙汰してしまって、時折、ライブハウスの告知で見るくらいで、「ライブハウスやってるんだ」と思ったりしていて、そのままになってしまいました。人の別れというのは、そういうものなんでしょうけど、あまりにあっけない気がしておりました。
ライブアルバム「LEGASY」。全16曲。最後の曲「雨に泣いている」では、「今日はありがとう」というMCが入ってました。ちょっと泣けます。二枚組のもう一枚がレーベルを超えたベストアルバム。永久保存版かな。
というわけで、その中から、こんな曲を。「一人(I STAND ALONE)」。井上尭之さんの曲。詞は岸部修三さん。ジャパニーズ・ブルースの名曲。こんな曲を歌ってたんだなあ、と思ってしまいました。じゃ、お休みなさい。