「老人と海」というヘミングウエイの小説はありましたけどね。今日の感じは「老人と島」。島というのはここですよ。ハワイ島ね。老人が多いんですよ。たまたまこのホテルだけということではあるんでしょうけど、日本じゃ考えられないくらいに年齢層が高いです。
あ、昨日、酔っ払って色々とグダグダ書いたんですよ。出る前が大変だったとか、飛行機で一睡も出来なくて、着いた時はへろへろだったとかね。でも、ようやく落ち着いたら久々のビールがうまかったとか。ところが送信出来なかったんですよ。
ネットもメールも繋がったんですけど、どっか不安定で、書き込みを読んだりして、そんなことを書いて送ろうとしたら、通じなくなった。そのまま消えてしまったわけです。書き直すという代物でもなく、その元気もなかったんでそのまま寝てしまった次第でした。
若干、泣き言ぽかったんで、誰かが送信させなかったのかもしれませんけど、そんなわけで二日目が終わろうとしてます。当初からレンタカーを借りる気もなく、ただ、ひたすらボーッとしてようと思ってたんで、その通りにしていました。で、気づいたわけです。「老人と島」(笑)。
カイルアコナという街の桟橋近くに立っている最近改修された古いホテルにいるんですが、宿泊している人にほんとに老人が多い。こじんまりとしたプールは、老人ばっかりと言った方が良いくらい。でもね、それが素敵なんですよ。
もうとっくに身体の原型を失ってしまったような、小錦みたいなカップルが水着を着て仲よさそうに泳いでたりする。泳ぐというより浸かってたり,歩いたりしている。ジャグジーに車椅子の人が入ってたりする。それが暗くない。
以前、ハワイに来ると,年を取ることが怖くなくなるって書いた記憶があります。それは、こういうことなんだろうなと再認識したんですね。日本のお年寄りに、こういう感じはあったかなあ、という感じもあります
ハワイは元はアメリカのリタイアしたご老人の保養の島だったりもしたわけで、ここはそういう感じが色濃くの凝ってました。予想外でしたけどね。ハワイ島は二回目ですし、大した知識もなかったんで、ミニワイキキみたいなものかなと思ったら,相当に違いました。
僕が最初にハワイに惹かれたのは10代の時に見たエルビスの映画「ブルーハワイ」だったということも以前書いた気がしますが、あの映画に出てくる、当時のワイキキの雰囲気がここにはあるんですよ。60年代のハワイのとっても素朴でアットホームな空気ですね。
まあ、ブランド品やゴルフやとか、レンタカーで颯爽とビーチ巡りをするような方には向いてませんが、何とも落ち着きます。こういう体験は初めてですね。そう、この前、”分かち合う”ということについて書き殴ってしまいましたけど、”アロハ”という言葉の意味、”分かち合う”ということがここにはある気がするんですね。
”老人の島”というのは全然ネガテイブな意味じゃないんですよ。30年くらい前かな、取材でワイキキに行った時に、ホテルのデイスコで踊る老人に感動したことがあったんですね。最近、ワイキキではそういう印象が薄くなってましたけど、ここはまさにそれでした。
ということで、今日はコピーしてから送ります(笑)。曲ですね。老人の歌、あるかな(笑)。浜田さんの「君と歩いた道」を。じゃ、お休みなさい。