すごかったです。終わったら10時半をとっくに回ってました。ブルースの泥臭さも、ほのぼのとした味も、関西のライブシーンで鍛え抜かれた客席との毒舌のやりとりの人間くささも、東京のバンドにないでしょう。若いバンドやアーテイストにはどう転んでも出しようのない説得力。笑わされ、圧倒されました。
唯一、泉谷さんかな。でも、あそこまでブルースに一途というミュージシャン色はないでしょうし、しかもバンドですからね。コンサートのタイトルは「憂歌団からの便り~島田和夫まつり」。去年、急死したドラムの島田さんを想起するという意味もあったんでしょうね。彼が使っていたドラムセットが置かれてました。
でも、すごいのはそこから。ドラマーが5人も登場した。RCの新井田耕三さん初め、プリプリの富田京子さんやブルーハーツの梶クンと言った人たちが入れ替わり立ち替わり、全員でドラムを叩く。それも圧巻でした。まさか、今後ああいう形でやろうというんじゃないでしょうけど、今までと違う緊張感もありました。
今までと違う、とか言ってもそんなに今までを知っているわけじゃないです。過去、3,4回しか見たことがないかな。一番覚えているのは阪神淡路大震災の時、倒壊した神戸のライブハウス、チキンジョージの再開復活ライブの最初が彼らで、それを見に行った時かな。15年以上前だ。
彼らも来年が還暦なのかな。新しい一歩が踏み出されたのかもしれません。年を取ったからこそ分かる音楽というのもあるはずです。というわけで、曲ですね。「嫌んなった」という曲を。明日はGLAYの渋谷公会堂です。じゃ、お休みなさい。