というほどのことでもないかもしれませんけど、気分はそんな感じでありました。昨日ですね。ウラニーノのツアーの最終日が渋谷のマウントレイニア・ホールという小ホールでありました。映画「BEAT CHILD」の主題歌を歌っている二人組ですね。「J-POP TALKIN’」のインタビューにも登場してもらいました。
終わってから楽屋で挨拶があるんですね。そういう時だけじゃなく、最近、思ってることと言ってることが違う例がよくあるんですよ。思わず口をついて出た言葉が全然思ってることと違ってたり、突拍子もない言葉だったり。年のせいなんでしょうけど、ほんとによくある、って大きな声じゃ言えません。
伏線があったんですね。彼らに「明日を照らせ」という曲があります。好きな曲なんですが、そのインタビューで曲名を”あす”ではなく”あした”と言ってしまったんですよ。彼らのライブのオープニングで拓郎さんの「イメージの詩」が使われていたという話は前に書きましたよね。
そのインタビューの時も、ずっとそのことが引っかかっていて、いつ聞こうかと思いながら話を進めてたわけです。で、拓郎さんの「明日に向かって走れ」が一瞬頭をよぎってしまった。つい、”あす”ではなく”あした”と口走ってしまった。彼らは優しいんで、何もなかったような顔をしてました。
それも後になって気づいたことですからね。彼らはきっと傷ついただろうなあ、と思ってたんですね。で、ライブが終わって挨拶をした時に、そのことを言わなければと思った。覚えてるんじゃないかなとも思いましたし。で、「明日を照らせ」好きですよ、と言おうとしてなぜか「明日はあるか、好きですよ」と言ってしまった。
アルバムタイトルが「音楽はあるか」ですからねえ。ごっちゃになってしまった。メンバーは二人ともムッとしたというか、どう反応していいか分からないという表情をしてましたけど。そうですよねえ。何だ、このオヤジ、と思ったでしょうし。まあ、楽屋挨拶って今もドキドキして苦手なんですけど、昨日も会場を出てからハッと気づいた次第でした。情けない。マネージャーには電話してお詫びはしましたど。遅いよね。
というようなことがありました。こんなこと書いてどうする、ですね(笑)。ウラニーノは、2007年から佐久間さんがプロデユースしているバンドです。レコーデイングの翌日ですからね、彼はお見えになるんだろうかと思ってたんですが、やはりご無理だったようです。一緒にギターを弾くという話をしていたそうです。
ということで、昨日の今日でした。今日は久々、実家でオフクロの顔を見てました。92才の彼女は、戦争経験者。しかも、大政翼賛会でタイプを叩いていた女性です。下っ端ではありましたが、日本を戦争に駆り立てた総本山で働いていたわけです。親父もそうでしたからね。
彼女は「戦前もそうやって始まったんだよねえ」と「特定秘密保護法案」を本気で心配してました。日本がどこに向かっているのか、一番見えているのが戦争経験者なのかもしれません。というわけで、曲です。ウラニーノ「明日を照らせ」、”あす”をね(笑)。じゃ、お休みなさい。