灼熱の三日間。

　暑かったですねえ、って日本中でそういう会話が交わされたんでしょうけど、ものすごい三日間でしたね。こんな暑さになるとは思ってもいませんでした。一昨日のBUMP　OF　CHICKENの千葉マリンフィールドの時にすでに身体が熱を持ってみたいになってましたからね。

　で、昨日でしょう。そんな状態だから歩くのはしんどいかなと思って1時間前に新横浜のタクシー乗り場に行ったら、もう何百人も並んでる。列の前の方に知り合いが居たんで、そこに紛れ込ませてもらったんですが、それでも列が捌ける気配がない。結局、炎天下、歩いたんですよ。

　これがきつかったですね。日産スタジアムについてペットボトルの水をかぶってしまいました。水とポカリスエットがぶ飲み。でも、開演時間は何と50分遅れ。タクシーを待っても間に合いました。そういうもんでしょうね。ま、そういう日はありますよ。

　サザンのライブは良かったですよお。5年ぶり再会。でも、この5年間の出来事を思うと、それまでの30年間の中の5年とは違う。バンドもやれる時にやらないと、やりたくてもやれない時が来るということを知ってしまった5年でもあったんでしょうし。そんな喜びがひしひしと伝わってきました。

　大人ならではの渋い演奏と、彼らにしか絶対に出来ない、ど派手でサービス精神豊かな盛り上げ。エロもエッチも性も飲み込んだ大衆性。永遠なんてあるはずがないと知ってる年齢なのに、ひょっとして永遠の夏というのはあるかもしれない、と思わせるような解放感。素晴らしかったです。

　でもね、開演50分押しですから当然終わりも遅くなる。食事時間はないし、満員の車内でサンドイッチをほおばって、幸い開いていた立ち食いそばを掻き込んでという具合。汗まみれのままですよ。まさに夏のイベント帰りでした。

　夜、頭がガンガンしてたのは、軽い熱中症だったんでしょうかね。氷枕と氷嚢は使ったんですけど、効果なかったです。そして、今日は6時起き。さすがに起きられず目覚ましで6時半でした。予報では東京でも最高気温37度。朝から30度を超えてました。短パンで家を出てしまいました。

　サマソニ。もちろん暑かったですよ。熱風が吹いてました。でも、BAYFMは、メッセのお隣ですからね。時々覗いては避難。5グループくらい見ましたけど、何と言ってもミスチル。面白かったですねえ。雷の影響もあったんでしょうね。演奏中、桜井さんのマイクが死んでしまったり、フェスならではのトラブルが二回も発生したんですよ。

　まだ明るいんで客席は見えると思います。後方でパラパラと退席する人がいたり、腕を組んでクールに見ている人がいたりというのは自分たちのライブじゃありないでしょうから、アウエイ感むき出し。あんなになりふり構わない感じのミスチルを初めて見ました。

　でも、洋楽のバンドの中に混じって演奏するというのは、そういう刺激が欲しかったこともあるんでしょうから、いい体験になった気がしますね。洋楽のバンドでは起こりえない大合唱こそ、日本語の音楽ならではのエネルギーでもあります。昨日、サマソニにいらした方、どうだったんでしょう。

　というような灼熱の三日間でありました。何とか乗り切れました。いい夏でした。これで夏の終わりを迎えられます。今日も氷嚢と氷枕ですけど（笑）。というわけで、曲です。この曲で大合唱が起きた時は涙ぐみそうになりました。ミスチルで「名もなき詩」を。じゃ、お休みなさい。