ですねえ。もう二年、なのか、まだ二年なのか。両方あるんでしょう。今日、15年くらい通っている美容院に行きました。ご夫婦でやっているお店で、奥様の実家が南相馬なんですよ。先週里帰りしたそうなんですが、「何にも変わってませんよ」と言ってました。「まるで姥捨て山ですよ」ともね。
彼女の母親は当初は秩父の方に避難したんですが、結局、古里が良いと一年後に帰られたんですが、もう、そういう、ここで全うするというお年寄りばっかりなんだそうです。人はいなくなる、仕事はない、畑は荒れ放題。「義援金はどこに消えたんですかねえ」と、あきらめたように言ってました。
そういうお金の使い道、明らかにすべきでしょう。国立競技場の修復資金に使われたというようなニュースは去年ありましたよね。一事が万事。官僚の知らんぷりやしかとにごまかされてる気がしますね。2月からかな。復興税という税金も引かれてるんですよ。あれもどこに使われるかわからないでしょうね。
という話をし始めると滅入ります。そういう意味で言えば、去年の3・11よりも今年の方が淡々としたあきらめに近いものがあるんですよ。地道に支援活動をされている方もたくさんいらっしゃるわけで、諦めちゃいけないんでしょうけど。考えれば考えるほどやりきれない気持ちになるわけです。
そういう時は、今流れている「ANNG」のような屈託のない番組が良いですね(笑)。急にかしこまったりよそ行きになってる震災特番は見る気もしない。去年の選挙の後から新聞もまともに読む気がしなくなってるんですよ。あ、スポーツ新聞は別ですが(笑)。
あれから2年。日本はどうなってゆくんでしょうか。バブルの再燃に浮かれていて良いんでしょうか。あの日、携帯が使えなくて、家族との安否確認が固定電話でしたよね。そのやりとりの留守電を消せずにそのままになってるんですよ。日付と時間も入ってますし。あれを消す時が来るのかなと思います。
自分から消そうという気にはなりそうにないでしょうね。ささやかな記録。でも、誰の記憶にもある記録。来年は、どんな風に迎えてるんでしょうか。というわけで、曲です。Mr.Childrenの「祈り~涙の軌道」を。じゃ、お休みなさい。