初めて体験しました。ワイキキから少し離れたホテルのビーチサイドで行われた結婚式。ステキでした。朝、シャワーみたいな雨が降ったりして、大丈夫かなと思ってたんですが、その時間だけは晴れてくれて、海と芝生と青い空、白いウエデングドレスが映えてました。
最近、周りでの冠婚葬祭と言えば、葬の方ばっかりで、おめでたい方はとんとご無沙汰。やっぱり結婚式はいいなあと改めて思いました。新郎新婦の友人もハワイまで来ているという開放感もあるんでしょうし、そういう仲の人たちしかきてない。お義理で来ている人が誰もいない。みんないい笑顔でした。
結婚式と言ってもシンプルなもので、神父さんの前での誓いの言葉や指輪交換くらいなんですが、青空と海をバックにした誓いの言葉が全く違って聞こえました。これまで、友人、知人、仕事関係といろんな結婚式に参加してきましたが、今までに味わったことのない感動がありました。
新婦さんが、かみさんの30年以上の親友の娘さんという話はすでに書きましたが、実は思いがけない偶然のドラマがあったんですよ。一昨年のことですが、その友達がかみさんに「娘が週末になると二人で旅に行ってる」というを話をしたんだそうです。
で、どこに行ってるの、と聞くと、静岡、神戸、広島、という感じで街の名前が挙がった。かみさんが「うちのも同じところに行ってる」」という話になって、改めて二人に確かめると、「浜田さんのツアーに行ってる」と判明したわけです。彼が浜田さんの熱心なファンだったんですね。
そんなこんなの中で、彼が、「陽のあたる場所」を10代の時に熟読していたということまで明らかになってきたんですね。中学高校の多感な時に読んで、改めて自分の進路を考え直したとかで、まあ、影響を受けた、という青年だったんですよ。
僕もその娘さんは小さいときから知ってましたけど、彼女が選んだ男性がまさかそういう人だとは夢にも思ってませんでしたし、自分の書いた本がどういう人に読まれて、どんな風に受け止められたかを知る機会というのもあんまり多くないわけです。それは、もう偶然という域を超えた縁という気がしたんですね。
初めて会った時も、実家からぼろぼろになった「陽のあたる場所」と「オン・ザ・ロード・アゲイン」を持ってきてくれたりして、こっちが恐縮したという出会いでした。二人とも30代半ば。こういうこともあるんだなあという感慨をかみしめながらの列席。幸せになってほしいと思いました、マル(笑)。
ということで、長い、ステキな一日でした。このために来ていたというのもありましたから無事に終わって良かったです。浜田さんのツアーが縁結びになった二人と言っていいんじゃないでしょうか。お幸せに、です。ということで、曲ですね。二人の将来を祝って、浜田さんの「君と歩いた道」を。じゃ、おやすみなさい。