昨日は何とか復帰してました。でも、一日空いてしまったんで、毎日連載はすぐにしわ寄せが来ます。しわ寄せね、皺を寄せるのね。寄らないで欲しいですけど。皺巣も嫌だけど、皺寄よせも嫌いね。皺、よせ、なら良いですけどって、話が進まない(笑)。つまり、かなり寄ってました。
一日寝ていただけで、身体が重かったりするんですから、アスリートは大変でしょうね。浜田さんが風邪を引くと、それまでキープしていた体力を一気に消耗することになる、と言ってましたけど、やや、実感しました。というほどの体力はないですけど。年だし、体力、全然ないよ。
今日もしわ伸ばしに専念しておりました。少し伸びたかな。でも、くしゃくしゃなことに変わりはありません。で、少ししわも伸びたこともあって、年末に録画していたビートルズの「マジカルミステリーツアー」を見てました。67年制作。ビートルズの最大の失敗作と言われたテレビ映画でした。
撮影参加者もどこに行くか分からない。シナリオも何もない即興ムービー。当時は、不思議なものを見た感じでしたけど、今回は、新たに撮り直したドキュメンタリーもあったんで、それが面白かったですよ。ポールやリンゴの回想インタビューがあったり、当時見た映画監督の解説や感想がついてたり。
彼らがドラッグに一番はまっていた時期の作品でもあって、そういうイメージフィルムみたいな作品なんですが、そういう解説がつくと違って見えたんですね。当時の酷評に対しての弁護や反論にもなってましたし。45年も経ってから新たな研究的な資料価値をつけてしまう。それが彼らのすごいところでしょう。
こういうやり方はありだよなあ、と思いました。失敗作と言われているアルバムを、実はこういうことだった、と解説して蘇らせてしまう。やりたいですよねえ、そういう仕事。日本でそれに近いことをやっているのがはっぴいえんどかな。映画ではやってますよね。この間なくなった大島渚監督なんかも今後そういう存在になるんでしょう。
でも、67年から72年くらいの時代というのは、ほんとに未解決、未解説なことがたくさんあるんだな、と思ったりしました。スノッブな人達からは一番毛嫌いされる時代でもあります。「マジカル・ミステリー・ツアー」を見ていて寺山修司さんを思い出したんですよ。その辺は単なるイメージですけど、でも、共通することがあると思いますよ。
「新宿プレイマップ」というのはそういう時代のまっただ中の雑誌でしたからね。集英社新書でやることになっていた「新宿プレイマップの時代」は震災で企画が流れてしまいましたし。何とかしたいなあ、と思ったりしました。というわけで、明日は打ち合わせと食事会です。曲ですよ。何だろうね。CHAGE&ASKAの「ある晴れた金曜日の朝」。この頃のビートルズの雰囲気が一杯です。じゃ、お休みなさい。