武道館でした。三が日の武道館。まだ初詣気分が残る九段下は、いつもと違う空気が漂っておりました。コンサートは、寺岡呼人さんが行っているゴールデン・サークルというシリーズのVol17。彼がプロデユーサーとなって企画したトリビュートコンサートですね。
出演は、ベースボール・ベア、薬師丸ひろ子さん、大貫妙子さんらが歌う曲とライムスター、かまやつさん、それに、キャラメルママ。つまり、ご主人の松任谷正隆さん、林立夫さん、鈴木茂さん、細野晴臣さん、という初期のバックメンバーであり、日本のポップミュージックの音を変えた人達をバックにユーミン自身が歌うという趣向。
若いアーテイストと時代を作ったミュージシャン達。ゴールデンサークルというイベント自体が、そういう趣旨なんですが、その極地とも言えそうなコンサートでした。「ひこうき雲」とか「ベルベットイースター」とか初期の曲を、そのメンバーで聞くことなんて、もうないかもしれないでしょうし。彼女が自分で言ってましたけど、「匂い立つような演奏」でした。ほんとに良いコンサートでしたよ。
同窓会という感じでもなかったのは、みんな現役だからでしょう。彼女がリクエストしたというライムスタート一緒の演奏が、とってもリラックスして楽しそうだったのもそういう懐古趣味に行きたくないという彼女の気持ちでもあったんでしょうね。改めて、彼女の曲の良さも再認識させるライブでした。
で、帰ってテレビをつけたら教育テレビで「亀田音楽専門学校」という番組をやってました。プロデユーサー、ベーシストとして売れっ子中の売れっ子、亀田誠治さんが、J-POPの名曲のコード進行など音楽的な成り立ちやポイントを解説するという番組でした。
J-POPの重要な要素である”せつなさ”を生む音楽的な要因。アレンジャー、ミュージシャンじゃないと語りきれないテーマを的確な表現で解説する。勉強になりました。30年くらい前かなあ、作曲家の宮川泰さんが朝日新聞紙上でやっていた連載を思い出させました。専門的で分かりやすい。作曲家や編曲家にしか書けない連載でした。
その中でもユーミンが松田聖子さんに書いた「瞳はダイアモンド」を取り上げてましたけど、ユーミンの曲が、なぜ今も色あせないかという解説にもなってました。放送は明日も続きがあるみたいです。亀田さんがどうしてあれだけミュージシャンに信頼されているのかという裏付けを感じました。
ということで、明日から原稿ですよ。今日、初詣も行きました。おみくじは吉。可も無く不可も無く。だからどうということはありませんが気持を新たにね。曲ですね。ユーミンの「ベルベットイースター」を。その頃から好きな曲でした。じゃ、お休みなさい。