昨日です。あっという間の一日、というか二日間だったことになりますね。昨日、武道館で行われました。今年で12回目。さすがに手慣れていて、進行表の予定時間よりも15分近く早く終わりました。あれだけの数の出演者が出ていて、この終わり方は見事でした。
いきなり終わり方を誉めてどうする、ですけどね。ライブはどうだったんだ、ということになりますが、これも楽しかったですよ。出演者もバラエテイに富んでましたし、朗読やジョイントもあったりして、構成も洒落てました。そして、何よりも曲が素晴らしい。だからこれだけ長く続いてるんでしょうけどね。
年々、お客さんの反応が良くなってるんだそうですよ。昨日も、二階の見切り席にまで埋まってました。ジョンが死んですでに32年。これは驚異的でしょう。ヨーコさんというシンボリックな存在があってこそ、なんでしょうけど、それだけじゃないですよ。曲ですよ。
そう、出演者は、奥田民生さん、斉藤和義さん、吉井和哉さん、デリコなどの常連を筆頭に、絢香さんや杏さん、宮田和哉さん、そして、flumpoolに至るまで世代の幅も広い。親が好きで子供の頃から聞いてましたという人も多かったですし。それに息子さんのショーンレノン、そしてヨーコさんね。
ヨーコさん、元気でしたねえ。もう80才でしょう。でも、「POWER TO THE PEOPLE」で一緒に踊ってましたよ。当たり前ですけど、出演者も彼女に気を使ってました。だって、ねえ、今さらこんなこと言うのも何ですけど、ジョンレノンの奥さんですよ。歴史上の人物。本物だ、という感じでした。
一回だけ、至近距離で見たことがあるんですよ。見た、というと変ですけど。31年前か。81年の春か、TBSラジオの30周年記念番組で、拓郎さん、陽水さん、小室さんの3人がニューヨーク、マンハッタンを24時間漂流して歌うという企画がありました。その時の企画構成が僕です。
TBSサイドがヨーコさんに出演依頼をしていたんですが、良い返事がもらえてなかったんですね。でも、この時間にセントラルパークのストロベリーフィールズで、日本のジョンレノン・チルドレンが歌ってます、という連絡は入れてあったようなんですよ。で、その時間に彼女が通りかかってくれたんですね。
拓郎さんと陽水さんがギターで歌ってる時でした。2人は、目の前を通りかかったヨーコさんに呆然とした表情で見送ってましたけど、僕は、スタッフでしたから、彼女の後を追ったんですよ。「ひと言、お願いします」と心臓をばくばくさせながら声をかけたら、悠然と振り返って「今は、プライベートだから、ゴメンなさいね」と笑ったんです。その時のオーラがすごかったことは、今も忘れませんね。
何の話だ。で、30年経って、彼女は武道館のステージに居ました。元気そうでした。でも、命日に、あの武道館でジョンの映像を見て、日本のアーテイストが歌うジョンの曲を聞いていると、さすがに感慨深かったですね。人生の友、というと変ですけど、そんな存在だった時期もありましたから。
連載の取材でもあったわけですが、来年も、命日にこうやって過ごしたいな、と思いました。終わったのが遅くて、これだけ長く書く余裕がなかったです。というわけで、曲です。一際、光ったのが斉藤和義さん、あの「イマジン」を清志郎さんバージョンの日本語で歌ったんですよ。さすがでした。
というわけで、その曲を。清志郎さんの「イマジン」。和義さんはビートルズ取材でも会うことになってます。じゃ、お休みなさい。むっちゃ寒いです。風邪引かないようにね。また明日。