候補になってるんですってね。文学賞だそうです。発表は11日だそうですから、明日かな。ノミネートされている人の中で一番下馬評が高いのが村上春樹さん、デイランは二位か三位なんだとか。へえ、という感じです。すごい取り合わせですよねえ。
しかし、文学賞ですよ。グラミー賞とかアカデミー賞とかじゃない。エンターテインメントとは縁もゆかりもないノーベル賞、しかも文学賞。平和賞というのはどっかこじつけっぽくあるような気もしましたけど、文学賞ですからねえ。音楽が文学として認知されたことなんでしょう。
音楽というより歌詞でしょうね。不勉強ですみませんが、ノーベル文学賞で詩人はいるのかな。でも、歌詞を書いている人では初めてじゃないでしょうか。日本に、そういう文学賞ってありましたっけ。芥川賞にしろ直木賞にしろ小説が対象でしょうから、歌詞、というのは相手にもされないでしょうね。
音楽に対しての認知度の違いなのか、デイランという個人の評価の高さなのか、その辺は定かではないですが。もし、受賞したら画期的なことだなとは思います。色んな意味で刺激になるでしょうね。ミュージシャンのコメントとか読んでみたいですよ。
今、NHKのカルチャーラジオという番組で、この間NHK文化センターでやった「J-POPを聴き解く」を13回に分けて放送してるみたいですが、って”みたい”じゃなくて放送してます(笑)。僕は恥ずかしいから聞いてませんけど、音楽と言葉、という再認識に繋がればとは思いますね。
村上春樹さんのコメントが聞きたいですよね。彼は、昔、千駄ヶ谷でジャズ喫茶もやってましたし、音楽には精通している一人ですからね。彼のディラン観はどうなんでしょう。ディランを押さえて受賞ということになると価値がより高くなると思ってるかもしれません。
でも、これはしょうがないんでしょうけど、日本でのディランの評価は低いですよね。あれだけ言葉に色んな意味があったら、簡単な対訳だけじゃその奥にあるものとつかみ取るのは難しいでしょうし、やっぱり英語圏の文化なんだろうなと思ったりします。
歌のスタイルとしての影響は厳としてあるんでしょうけどね。拓郎さんや桑田さん、陽水さんもそうでしょうし、岡林さんや友部さんなど60年代後半から70年代の人達は、大体洗礼を受けてますから。ニューミュージックという言葉は”ビートズルとディランに影響されて生まれた日本語の音楽”でもあります。
というようなことを改めて考えました。受賞するかな。昨日、電車の中でYOU TUBEでディランを見てたんですよ。ドキュメンタリーが丸々アップされてました。ということで、ディランを歌わせたら、拓郎さんと並んで双璧でしょう、桑田さん。サザンの「ニッポンのヒール」を。じゃ、お休みなさい。寒いです。風邪に気をつけて。