というコンベンションがありました。ビクターエンターテインメントが自社のレーベルのアーテイストを紹介するイベントですね。去年に続いて二回目でした。面白かったですよ。レコード会社の環境も変わってきて、伝わってこない情報も結構あるのも事実で、それが一目瞭然になってました。
ビクターには、斉藤和義さんとか、UA、THE BACKHORN、関連レーベルにサザンや桑田さんがいるスピードスターや、高橋真梨子さんやLOVE PSYCHEDELICO、小泉今日子さんがいるビクターレーベルなどが中心になっているわけですが、実は、それ以外に張られているアンテナに惹かれました。
特にアニメやボーカロイドのクリエーター、若いオルタナ系のバンドやシンガーソングライターを沢山デビューさせようとしている。それが新鮮でした。新しい人達を発掘していかないと明日はないわけで、その危機感が、前向きな形で出ている印象でした。
今さらですが、アニメもボカロも僕は全く門外漢でありますって、言わなくても分かるか(笑)。でも、そこで何かが動いていることは分かりますよ。形になってない才能とか、才能という形にすらなってない色んな感情や発想とかが集積している。と言って、どうすれば良いのか取り付く島もない、という感じでした。
そういう半ばアンダーグラウンドなシーンを紹介して行く。それを作品として世に送り出して行く。それがメジャーの役割でもあるんだろうな、とも思いましたね。インデイーズの閉鎖性とは違う広がりこそメジャーなんでしょうし。その気概が伝わってきましたし勉強になりました。
いつの時代にもその世代を象徴したり反映している音楽があるわけで、震災後の若者たちの心象風景を伺わせるようなバンドやシンガーソングライターがいくつも紹介されていました。今、聞いているのは、”さめざめ”。笛田さおりという女性のソロプロジェクト。12月にメジャーデビューシングルが出ます。
女性の本音ね。バンドもそうなんですけど、どっか屈折した詞や音が多いのは、時代なんでしょうねえ。好きとか嫌いとか、共感するとか、そういう次元じゃないですが。終わってから、何人かの評論家や編集者とそんな話になりました。そういう時間は久々だったせいもあるんでしょうね。楽しい時間でありました。
というような話は長くなるんでまたの機会に。曲ですね。”さめざめ”というユニット(というのかな)は、「愛とか夢とか恋とかSEXとか」という曲でした。12月発売なんで、まだ早いね。10月3日にファースシングルが出るクリープハイプというバンドの曲を。「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」という曲を。良いタイトルでしょ。じゃ、お休みなさい。