故人ですから、尾崎豊さん、なんでしょうけど、どっかでまだそういう少年として見ているみたいな気分があるんでしょうね。永遠の少年、という感じでしょうか。4月25日で没後20年。今週の「MIND OF MUSIC」の特集です。恒例というと大げさですけど、2008年の番組放送開始から4回目の特集です。
去年は震災の後で関連特集があったりしてやれなかったんですけど、今年は改めて、です。何しろ20年ですからね。もう亡くなってから生まれた人も多いでしょう。そういう意味ではそんなに力まないでやろうかなと思ってます。どういう反応、どういう感想を持たれるか、僕の方が知りたい、という感じです。
震災のあと、もし彼が生きてたらどんな発言をしただろう、どんな行動を取っただろうと思ったのが清志郎さんと尾崎さんでした。尾崎さんは、84年の日比谷野音で開かれた「アトミックカフェ」にも出てましたからね。この間、彼の「創作ノート」が発売になってましたが、その中に「反核」という言葉もありました。
そういうタイトルの曲は発表されてませんけど、意識はあったんでしょうね。彼が生きた時代は、バブルのど真ん中ですからそういう意識は少数派だったでしょうけど、今は違いますからね。まあ、こういうタラレバにたいした意味はないですけど、もし、今生きてたらあんな孤立感は持たないで済んだんじゃないかなと思ったりします。
ああいうシリアスさは、今の時代の方が理解されるのかもしれないとか。今の10代の意見が聞けたらなと思いつつの放送になりそうです。でも、改めて聞いても、10代の3枚のアルバムはすごいです。早熟、生き急ぎ。天才と言ってしまえばそれまでなんでしょうけど、聞き入ってしまいます。
というようなことを書いておきながらなんですけど、ダルビッシュ、良かったね。少しずつ本領発揮。目指せ20勝、であります。ということで尾崎君の曲を。「愛が消えた街」を。じゃ、お休みなさい。