持って行ったんですよ、携帯ラジオ。でもねえ、はずしました。まさか、という感じでした。東京の電波状況というのがこんなに複雑だとは知りませんでした。どっから書きましょうか。ZEPP TOKYOでBUMP OF CHICKENのライブが終わったあたりからかな。
終演が9時半でした。その時点でまず考えました。食事の時間をどうしよう。お台場にはヴィーナスポートという割とオシャレな一角があっって、そこの飲食店街は11時までやってるんですね。9時半だとちょうど良いんですが、そうすると、「ANNG」が始まってからお店を出ることになる。
りんかい線は地下を走りますし、その間は電波が入らないことになる。ゆりかもめという手もあるんでしょうが、それだと遠回りもはなはだしい。じゃあ、10時になる前にりんかい線を抜けてしまおう。10時前には新宿に着くだろうから、そこで聞きながら食事をしよう、ということにしたんですよ。
うまく行ったんですけどねえ。りんかい線の地下区間を抜けたのが10時3分前、雑音まじりの中で番組が始まりました。新宿に着いた時は、番組のテーマが流れた頃でした。よしよし、と思って11時までやっている南口ルミネのレストラン街に入ったら、状況が一変。全く聞こえなくなりました。
何でしょうねえ。ほとんど反応しない。ど、ど、ど、どうしたんだ、でしたよ。ビルの中だからですかねえ。FMは入ってるんですよ。東京FMとJ-WAVEとNHKFMとINTERFMは入ってる。NACKもBAYも雑音だけでした。どうしようかと思いました。このまま店を出てビルの外のどこかに入るか。そうなるとなかかな空いている店も限られる。そんなに遅い食事はしたくない。そこだってラストオーダーギリギリでしたから。
そんなわけで、約30分間、「くっそー」と思いながらFMを聞いてましたよ。で、閉店ぎりぎりまでに食べて、外に出たら「驚き、桃の木」の途中、ニューヨークの話が終わる頃でした。その後は先週と同じように車内で、電波の向きに合わせてラジオをあっち向け、こっち向けでありました。
でも、東京の電波状況というのはすさまじいものがあるんだなあ、と再実感でした。駅よりもビルの中の方が状況が良くない。もし、電波が目に見えるとしたら、網の目、どころじゃないでしょうね。何重にも折り重なったり交差したりで、絨毯のようになってるのかもしれません。
AMってあんなに入らないんですねえ。リスナーの立場では落胆、なんですが、FMの仕事の方が多い人間にとっては複雑な現実でもありました。でも、あんなに電波が飛び交っている中で暮らしていて、身体にはどうなんだろうという素朴な疑問も感じてしまいました。来週は、やっぱり何とかして家に居ようと思います。
というわけで、しょうもない話でした。電波の歌、なんてないかな。ラジオの歌はたくさんありますね。佐野元春さん「悲しきRADIO」を。そうだ、先々週のBAYFM「MIND OF MUSIC」でこんなメールを頂きました。その時はYUKIさんの特集でした。
婚約者と喧嘩をしてしまって、クルマの中で泣きはらして朝を迎えたという女性ですね。その人はYUKIさんのファンだったようなんですが、たまたまつけたラジオから好きだったYUKIの曲が流れてきた。彼女の曲に励まされた気がして、彼のところに戻ろうかと思ってる、というメールでした。
思わず「戻れ戻れ」と叫んでしまいましたが、そんなドラマみたいな状況でラジオを聞いてくれている人も居るんだなあ、と感動した次第でした。そんなわけで「悲しきRADIO」を。じゃ、お休みなさい。