すごいタイトルになりました。テレビ番宣にこんな一文があったら、どうかな、見るかな、やっぱり見ないだろうな(笑)。やや酩酊。キーボードは打てますからそれほどじゃないです。中野ですよ。某出版社の若い編集者に誘われて行ってみたんですが、濃かったですねえ。
中野が面白い、という話は最近よく耳にするんですけど、中野で飲もうという人はあんまり多くないです。やっぱり渋谷とか青山ということになるわけで、そんな風に誘ってくれる機会は貴重だなと思って出かけてみたわけですが、聞きしに勝りました。
テーマは中野というより「意見を聞きたい」ということだったわけで、たまたま場所が中野だった、ということなんですけどね。まあ、若い頃だったら「メシだの酒だので誤魔化さないでよ」みたいな気分にもなったんでしょうけど、そういう年じゃないですし。そうやって声をかけてもらえることがうれしい、って寂しい老人だね(笑)。
でも、面白かったなあ。僕らがどっぷり浸かっていた70年代のゴールデン街、みたいな感じもありつつもっと楽しい。エリアも広いし何しろ飲み屋の密集度が違う。昔のしもた屋風な居酒屋からこじんまりしたスナック(!)。スナックという言葉自体がもはや新宿じゃ死語でしょう。
で、その若い。と言ってもアラフォー編集者が連れて行ってくれたのが二軒。どうせなら名前も書いちゃおうか。「青春」というスナックと「ELVIS」というバー、というよりカウンターの居酒屋。すごかったな。「青春」というのはまさに言葉通りですよ。
カウンターに歴代の青春ソングのアナログ盤シングルが裸で積み上げてある。2万枚は頭に入っているとか言ってましたね。かかるかかる。こんなシングル盤、どこで手に入れたの、というのが次々。途中からマジになってしまってお酒どころじゃなくなったりして。まあ、驚きでした。
フォークルの「悲しくてやりきれない」とかタイガースの「花の首飾りとか」、大信田礼子の「同棲時代」とかね。80年代まではあるのかな。その頃の話をするのが好きな人には格好の場所でしょう。その代わり、悪酔いするかもしれませんが(笑)。
でも、衝撃は「ELVIS」でしたよ。エルビスマニアのやってる店。入ったら、1968年のテレビショーの映像が流れてました。店内はエルビスの写真ばかり。予想外でしたよ。想定外。混乱というか動揺というか、興奮というか。平常心、壊滅(笑)。
今は、J-POPに関わることが多いですけど、元はエルビス少年で、10代の頃は夢中でしたからね。映画を見に行っては廊下であの歌い方を真似するという高校生だったりしたわけです。周りにそんな話をする人も居ませんし、何を食べたか飲んだか覚えてません。はしゃぎ過ぎでした。
というわけで、眠れるかな(笑)。電話番号書いておきましょうか。「青春」は03-3386ー6021、「ELVIS」は03ー3388-1667であります。彼はもっと色んなところを連れて行きたかったみたいですが、二軒とも濃すぎでした(笑)。中野、恐るべし、です。曲です。この曲が流れてきた時は、倒れそうになりました。大信田礼子さん「同棲時代」を。じゃ、お休みなさい。