さん、ですよねえ。もう46才なんですからね。尾崎君と同じ65年生まれ。こっちは”さん”じゃないのはどうしてだろう。尾崎君に関してはどっかで時間が止まってしまってるんでしょうね。渋谷AXのコンサート、良かったですねえ。あんなにダイナミックに踊れるとは思ってもいませんでした。
2時間半あまり、何曲かのバラード以外はほぼ踊りっぱなし。もちろん歌も歌ってるわけです。ギターもキーボードも披露していて、まさに多才さを見せつけておりました。体型はそれなりに太めにはなってましたけど、以前、小林武史さんがやっている「東京環境会議」で見た時よりは遙かに締まってました。
ファンクの鬼才、型破りさは、変わってなかったですね。80年代に初めて見た時から、スケールの大きさは桁外れな感じはしてましたけど、やっぱりその印象はありました。どこか常人じゃないオーラが漂ってる。ステージだけじゃなく、曲の展開とか歌っていることもそうですよね。
でも、昨日の今日ということもあったんでしょう、何かと尾崎君と重なってしまったんですよ。確かに仲は良かったみたいですからね。才能のほとばしりという点でも共通するものがあった気もしますし。その後の波乱万丈さも近い感じです。
音楽のスタイルは違いますけど。尾崎君がロック、それもスプリーングステーインやジャクソンブラウンというシンガーソングライター系だったとしたら、プリンス、マイケルジャクソン。ファンク&ダンス。歌のテーマももっと性的な関心とか、異性への興味だとか、内向的だったり。でも、2人はどこか表裏一体だったようにも思います。
今のダンス系とは成り立ちが違うんですよね。彼の場合は生演奏。ベースもドラムもギターも一体になったグルーブがある。ユーロビート以降のダンスミュージックとは決定的に違う。今のK-POPとも、ですよ。その気持ちよさもあったんでしょうね。自分で音も作ってる人ですし。
こういう才能を埋もれさせるのは勿体ない、と改めて思いました。どんな躓きがあっても、才能のひらめきを葬ってはいけない。少なくともステージ上であれだけ精魂を込めてパフォーマンス出来る人はちゃんと評価しないといけない。音楽は自由です。過去にどんなことがあっても、演奏や歌が素晴らしければそれで良いんです。
曲ですね。そう言えば、尾崎君と2人でこの曲を歌ったことがあったんですよね。岡村靖幸さん、「Young、oh!oh!」を。87年の広島ピースコンサートでした。じゃ、お休みなさい。