ゲストで進行してます。「ANNG」。みなさんリラックスしてますね。気心の知れた人たちの会話というのはこういうものなんだろうな、という感じですね。今、話をしてるのは「驚き桃の木、半世紀」の1976年。フォーライフレコードの話。あのクリスマスアルバムについてです。
拓郎さんん、陽水さん、小室さん、泉谷さんの4人で作ったクリスマスソングのオムニバスアルバム。初回限定30万枚という驚きの数字と予想に反して半分も売れなかったという曰く付きのアルバム。1+1は2ではない、という典型的な例ですね。四人のお互いのファンが張り合ったというか、敬遠した結果でありました。
フォーライフレコードが、その後、お笑い系、テレビ系に走るきっかけになったアルバムですね。面白いアルバムでしたけど、音楽ビジネスの難しさを示したとも言えました。フォーライが出来た時は革命だと思ったんですけど、その後から迷走、実際そうだったか分かりませんけど、そう見えるようになってゆきました。
出来た時は、やった、と思いましたけどね。まあ、新しい試みには障碍や反発も多いわけで、最初の理想通りに事が進む方が少ないでしょう。民主党政権もまさにそうでしょうけど。あの政権交代の時の空気は一体何だったんだ、という感じですよね。という話はさておいて、ですけど(笑)。
今週はTHE ALFEEの不遇時代だ。かまやつさんのバックをやって食いつないでいたんですよね。この頃のかまやつさんは格好良かったですからね。ウッカコリンズというバンドとかね。ヘレンメリルの息子のアランメリルとか、亡くなった元テンプターズの大口ひろしさんとか。ブリテイッシュロックの日本版のはしりでした。
ヘレンメリルだ。そう、ニューヨークで彼女を見てるんですよ。全然話が逸れてますけど(笑)。この間、JUJUのジャズのカバーアルバムを聞いていて思い出しました。ヘレンメリルの「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME」を歌ってるんですよ。
NACK5の「J-POP TALKIN」で、あの曲をかけたんですけど、その時にデイレクターとそういう話になったんだ。クラブの名前も覚えてますよ。ファット・チューズデイというクラブでした。1981年か2年ですね。あの曲、作家の村上龍さんが好きだったんですよ。すごい話を思い出してる。番組そっちのけだ(笑)。
編集者をしている時に龍さんには何度かご一緒したことがあって、その時によく酔っ払って、あの曲を気持ち良さそうに歌ってました。六本木のなんて言うお店だったけなあ。「平凡パンチ」なんかで有名だった女性のスタイリストがやってる店だ。防衛庁があった頃ね。あの前の道を入った辺りだ。
六本木で飲んだりしていた時代があったんだなあ、って自分で感慨深くなってますね。拓郎さんんが番組で話してるみたいな遊びはもちんしてませんけど、編集者と作家とかデザイナーもたむろしてたんですね。打ち合わせというとゴールデン街か六本木という時代でした。
スゴイ話が飛び出しましたね。ユーミンの新婚旅行の初夜を見に、拓郎さんとかまやつさんが押しかけている。破天荒というか奔放というか。はみだし兄弟という感じでしょうか(笑)。何の話をしてるんだっけ。ウオッカコリンズから逸れたのか。日本のロックにおけるかまやつさんの功績ね。
洋楽ロックに憧れて、ライフスタイルまでどっぷり真似ようとした最後のアイコンということになるんでしょうね。何しろオシャレでしたから。かまやつさんと加藤さんですね。かまやつさんの方が先輩の分、したたかだった、ということになるんでしょうか。
ビートルズが使っているのと同じ機材を使いたくて香港に探しに行ったという話もありました。あの人にはそういう「へえ」という話が山ほどあります。今日は女性関係に絞ってるみたいですけど(笑)。ということでエンデイングテーマが流れてます。現役についてです。
いい話だな。ライブハウスに精力的に出てる。今日は声が出るのかな、って毎日心配しながらやってるというのは本音でしょうね。72才。僕らもまだ先があるんだなと思えます。20代の頃、あの人みたいに生きたと思ったことがありましたし。
どんなに若い相手でも上から目線にならない。若いミュージシャンともきちんとつきあえる。「今時の若いやつ、とは絶対に言いたくない」と30代の彼が言うのに共感した覚えがあります。ということで、ここもお終いです。曲だ。この間もかけたけど、今日の流れはかまやつさんかな。「四つ葉のクローバー」を。GAROで有名ですけど、かまやつさんの曲です。じゃ、お休みなさい。