会ったこともないのに追想は大げさかな。12月8日は命日。日本時間は明日、ということになるんですけど、日付はもう変わりました。まさに今日ですね。今、「WOWWOW」で「ジョンレノン・イン・ニューヨーク」というドキュメンタリーをやっていて、それを見ながらです。
今、「女は世界の奴隷か」の制作エピソードをやってます。ジョンのインタビューが流れてます。ジョンの反体制的言動が、FBIに睨まれて国外追放にされそうになった、というあたりですね。まあ、今でこそ教科書にも載る平和のカリスマですけど、その時代には、どういう目にあったかを如実に物語っているドキュメンタリーです。
その時代だから起こったことと。ビートルズは60年代という時代が生んだ、と言ったのはジョンですけど、彼もまた、時代の子だった。あの時代そのものだった。でも、それだけに終わらなかったのは、彼の音楽の素晴らしさでもあるわけですが。
車は尾行され、電話は盗聴されていた、とジョンがしゃべってます。彼をおびえさせてアメリカから出て行かそうとした、というFBIの作戦だった、と関係者が明かしてます。アルバム「SOMETIMES IN NEYYORK CITY」はジョンのアルバムの中でも最も政治的な作品ですからね。
あの時代というのは何だったんでしょうねえ。今、72年の「ワン・ツー・ワン」というコンサートの様子をやってます。このライブの映像が海賊版が出たんですけど、友人にコピーをしてもらって借りましたねえ。海賊版ですから、映像は霞がかかったみたいでしたけど、それでも食い入るように見た記憶があります。
今、ヨーコさんと二人で日本の学生運動のヘルメットをかぶって歌うシーンをやってます。時代ですよねえ。そういうジョンをメデイアもマスコミもこき下ろした。世間に理解されず、敵に回してしまった。落ち込み、荒れる。ジョンレノン苦難の時代かな。
ヨーコさんと一緒のパーテイで、彼女がいるのに他の部屋で別の女の子とセックスをしていた、とヨーコさんが話してます。すごいな。彼女に土下座をするジョンの写真も出てます。生々しい。その後にヨーコさんはジョンをロスに旅させるんですよね。母親みたいであります。
「MIND GAMES」だ。これも良い曲ですよねえ。「ジェラスガイ」も流れてます。世の中に向いていた目が自分の心の中を彷徨っている。自問自答が歌になる。まさにシンガーソングライター。そうなんだ。ロスにいた時にポールやリンゴと一緒にセッションもしてたんですね。いい話だな。
でも、改めて思いましたけど、ジョンは時代によって全く表情が違うんですね。ヘヤースタイルやファッション、そして目つき。今は、75年の名作アルバム「ロックンロール」についてですよ。このアルバムのレコーデイングの時に羽目を外しすぎてアル中になるんですよ。
すごい人生だったですねえ。そしてニューヨークに戻って、今度は子育てに専念する。イクメンの走りが彼です。そんなこんなで最後まで見そうです。録画してるんですけどね。今日見ないと意味がない、みたいなところもありますし。ニューヨークに戻って、再びヨーコさんと愛の暮らしが始まるわけです。
「WALLS&BRIDGES」。ジャケットは彼が11才の時に書いた絵でした。そういうジャケットも彼がはしりだったんじゃないかなあ。影響された人は世界中に何億人といるんでしょうけど、僕の中にも同じ時代を生きた友人、みたいな存在として確実にいますからね。エルトンジョンが証言してます。おしゃれだなあ、エルトン。
ということで店じまいかな。書きたいことは一杯あるけど、それはまたね。このドキュメンタリー、公開時に見た覚えがありますけど、放送してくれたことに感謝ですね。最近は、彼のことを思い出すこともなくなってましたし。曲ですね。真心ブラザーズで「拝啓、ジョンレノン」を。じゃ、お休みなさい。
というわけで、今日はこれで店じまい(笑)。