時が経つというのは、不思議なもんですね。不思議、というのかな。無情とも無常とも言えます。こんな一週間がこれまでにあったでしょうか。少なくとも僕は生まれて初めてです。こんなに呆然としたり、こんなにもどかしかったり、こんなに怖かったことはないです。
テレビを見ていることがこんなに空しいことだと思ったり、何でこんなことが起きるんだとか、どうなっているんだという怒りだったり。この一週間は、後でどんな風に語られることになるんでしょうか。あそこで全てが変わった、と言われることになるんでしょうか。
それとも「あの時は大変だったね」と笑って振り返ることが出来るようになるんでしょうか。昨日の「夕刊フジ」の見出しは「あと三日」という刺激的なものでしたけど、切羽つまっているのは間違いないんだと思いますよ。
アメリカやフランスの報道の方が危機感を露わにしてるみたいですし。だからと言って日本のメデイアがそこに並んでしまったら大パニックになるわけで、それも困るでしょうし。ああでもないこうでもない、と言ってる間に時間ばかりが経ってしまう。
何しろ一方で、水も燃料も食料もない、医者もいないという人として生きる極限状況があって、もう一方で、人類史上に残るかもしれない原発事故がある。こんなダブルパンチは戦争以外ではありえない事態でしょうから、ほんとに大変だと思いますね。
素朴な疑問は一杯あるんですよ。何でこうなんだとか。どうしてこうならないんだとか。今も、ニュースで放射能をレントゲンで浴びる量を基準に説明されてますけど、ほんとにそういう比較で良いのかとか。
原発について語る人たちは、どういう専門家なのかとか。たとえば、広瀬隆さんみたいな人はどうして出てこないのかとか。「東京に原発を!」という本や「ジョンウエインはなぜ死んだか」という本を書いた人ですね。危険を語ってきた人ですよ。
結局、今、テレビに出ている人は、「原発は安全」と言い続けてきた人たちなんじゃないかとか。自衛隊に何機ヘリコプターがあるのか分かりませんが、食料もない被災地に飛ぶこともできないのかとか。上空から落とすこともできないのかなとか。現場では命懸けで作業しているのに、政治家は、どうして影が薄いのかとか。
そうやって考えると、無力感ばっかりになるわけですが。ともかく頑張って、生き続けてください、無事でいてください、と祈るような思いで見ているわけです。一週間かあ。うちのかみさんはネットカフェのダメージが大きかったらしく熱が下がらず寝込んだままです。
さっき、今週の「J-POP TALKIN’」を震災関係に差し替える録音をしてきました。日曜日の「MIND OF MUSIC」は、9時から生放送です。千葉はひどいんですよ。BAYFMのスタッフも一週間家に帰ってないと言ってました。NACK5のスタジオも計画停電で真っ暗でしたし。
戦時中というのは、こうだったんでしょうね。イラクとかアフガニスタンとかも。NPOのピースウイングの代表の方が、「そういう廃墟のようになった国でも復興している」と言ってました。日本は、こんなことでは終わらないと信じたい。東京もね。
ということで、曲です。一週間、戦争のようでしたね。TMNで「SEVEN DAYS WAR」を。じゃ、おやすみなさい。明日も良い日でありますように。