お茶ノ水のデニーズです。シンコーミュージックの近所。日曜日の都心は閑散としてます。上りの電車もガラガラでした。金曜日の今日ですからね、家でゆっくりしたいというのが人情でしょう。お天気の良い日曜日に家族や恋人、友人と一緒にいるということがこんなにかけがえなく思えることも少ないかもしれません。
人の不幸で恵まれたわが身を感じたりしてしまうのは、人間の残酷な一面でもあるのかもしれませんが、こんな時だからこそいつものような日常にしみじみしてしまうのも仕方ないことでしょうね。家の近所のドラッグストアでは、トイレットペーパーやインスタント食品を買う長蛇の列が出来てました。
僕は、何と言うか、お尻の薬を買いに行ったわけですが。この間、あの寒風の中で何時間も荷物を持って歩いたせいで、痔になってしまったのであります。寒いとなるんですかね。切れてる。今も姿勢に気をつけないとすれて痛いわけです。
で、何をしてるかというと、ゲラを待ってる。ゲラというのは校正刷りのことなんですが。何でゲラというのかな。もうもう何十年もそう言ってますからね。「J-POP列伝2・音楽の中に君がいる」の最終ゲラ。後少しなんですけど、それがまだ来ない。
「MIND OF MUSIC」が緊急報道特番でなくなって、佐野元春さんの国際フォーラムも中止になったというのもあったんですが、わざわざ持って来てもらうよりも、僕の方で行きますよ、ということで待機してます。
「J-POP列伝2」、編集は、「1」と同じシンコーの「B・PASS」のスタッフが作ってくれてるんですが、「1」と違うのは、複数回登場してくれたアーテイストのインタビューをまとめて収録しているのが特徴ですね。そこに「1」以降初登場だった人たちが加わってる。
一番多いのはGLAYですね。7本収録。2004年から2010年のGLAYとしてのインタビューに、2003年に、TAKUROさんがイラク戦争に反対して個人で立ち上げた反戦サイトを扱った特番での彼へのインタビューという7本。「反戦サイト」のインタビューはどこにも出てませんから貴重です。
次がゆずかな。2003年の番組一回目のゲストが彼らで、その時のインタビューから2009年の「FURUSATO」まで5本か。矢沢さん、氷室さん、みゆきさん、スキマスイッチ、スガシカオさん、JUJUが複数回かな。矢沢さん、氷室さん、GLAY、それぞれのインタビューに登場もしていて、思いがけないお互いの関係が見えてきます。
ファンキーモンキーベイビーズ、スキャンダル、BEGIN、阿部真央さんが初登場組みですね。人数は「1」より少ないですけど、インタビュー本数は全然多い。読みごたえはかなりあると思います。ページ数も増えますね。
後、ゲラで残っているのは、スキマとスガさんの5本。それを待ってます。昔、編集者時代に出張校正という作業があったんですね。印刷屋さんの工場に詰めてゲラを見ると言う作業でした。今は、デジタルだからないんでしょうね。
活字文化というのは、印刷に活字を使う、というところから来ているんでしょうけど、今は、使いませんからね。植字工という人がいて、ハンコのような活字を一つ一つ拾って組んでゆくという職人さんでありました。
刷り上がったゲラを見る時の紙と印刷の匂いを嗅いだ時、というのが、編集者の喜びでもあったわけですがって、昔話ですが(笑)。そうやって時代が変わってゆくわけですが、三陸海岸に新しい時代が来るのはいつでしょうか。やっぱり話はそこに行ってしまう...。
と書いたところで、スガサン編が来ました。後はスキマだ。「J-POP列伝2」は、3月31日発売予定です。この間も書きましたけど、3月が年度末、だそうで、早く出してよ(笑)。ということで、「ゲラ待ち」のスキマスイッチ「雨待ち風」を。被災地に雨は降らないように願うばかりです、じゃ、また。