いやあ、すごい夜です。何が起きるのか分からないですね。東北の方、お見舞い申し上げます。どのくらいの被災なのか、まだまったくつかめてない状態みたいですね。無事を祈るばかりですが、ニュースが進むにつれて事態の深刻さが伝わってきます。
僕は、毎日新聞で「70年代ノート」について打ち合わせをしていた時に地震が来て、外に避難。ビルの中は入れなくなってたみたいで、そのまま新宿まで歩きました。携帯もメールもつながらない、電車も全く動いてない。初めての経験ですけど、心もとなかったですよ。
無理な帰宅をしないで会社にいろ、と言われても会社なんかないわけです、フリーランスですから。途中、シテイホテルとかもあったんで、訊いてみましたけど、空いてるはずがない。歩くしかないんですよ。新宿までは歩いたんですけど、そこからバスは動いているということで、バスに乗りました。
バスもドアが閉まらないくらいに満員ですし、立ったまま身動きできない。道路は大渋滞で歩く人の方が早い。でも新宿から歩いたら、7時間くらいかかるでしょうし、バスに乗るしかない。それでも、家との中間くらいかな。またそこから歩き出したんですが、寒いし、道は荒れてるし、腰は痛くなるし、このままじゃ生き倒れだぞ、と思ったら、タクシーがきたんですよ。
ラッキーでした。しかもそのタクシーは方向を間違ってこっちに来たということで、もし、そのクルマが間違えなかったらと思うとぞっとします。7時間半くらいかかったかな。歩きっぱなしじゃないのが救いでしたけど、腰、痛いわ。
でも、携帯やメールが駄目というのはねえ。公衆電話なんてもうどこにも見当たりませんからね。携帯より固定電話の方がつながりやすかったみたいですし。便利さにかまけちゃいけませんよ。結局、カミさんは帰れずネットカフェで夜明かしすることになってしまいました。
身体は冷え切って、花粉まみれで鼻水とくしゃみがとまりません。でも、家に帰れただけで有難いと思わないといけないでしょう。無事を感謝、という感じです。明日、どんなニュースを目にすることになるんでしょうか。曲だ。青山テルマ「そばにいるよ」を。じゃ、おやすみなさい。ご無事をお祈りいたします。