ラジオですね。FAR EAST NETWORK。極東放送。今は、そうは呼ばないんですけどね。AFN。AMERICAN FORCES RADIO。アメリカ軍のラジオ、というのかな。何だか直接的できな臭くて好きな呼び方じゃないですけどね。ま、先方にすれば、好かれようと好かれまいと関係ないんでしょうけどね、当たり前か(笑)。
一日、原稿を書いていて、何となく日本語が煩わしいなと思って、CDやラジオを聴く気分じゃなかったんですけど、そうか、FENがあるじゃん、ということで流しっぱなしでした。昔は、そういう感じだったんですけどね。ラジオと言えばFENだった時代がありました。
育ったのが府中の米軍基地の傍だったこともあって、電波が入りやすかったということもあるんでしょうね。中学の時だっだかな。トランジスタラジオを買ってもらって、布団の中でかじりついてました。英語が流れて洋楽がかかる番組なんて他になかったですからね。
あんまり変わってない感じもしましたけど、音楽の比重が少なくなった気がしたのは時間帯のせいでしょうか。ラジオイコール音楽じゃなくなってるのは米軍放送も同じなのかもしれません。でも、70年代ロックの特集は、FENらしかったです。
70年代くらいまでのFENの影響力は強かったんですよ。戦後の日本に洋楽、特にジャズを伝えたのはFENでしたし、ロックもそうです。日本中の米軍基地で流してましたからね。広島は岩国ですし、九州は板付、東北は三沢ですよ。
岩国のFENを聴いてたのは拓郎さんや浜田さんですし、板付は財津さん、青森は時代が新しくなりますけど、子比類巻かほるとかね。東京の横田基地の傍には大滝さんたちが住んでましたし。ストリートスライダーズは大滝さんが住んでいた福生ですよ。日本のロックはFENから始まったと言って過言じゃありません。
でも、今日、ずっと聴いていて何だかレトロな雰囲気があったのも確かであります。たまには良いかも、という程度でしょうかって、全然話が落ちないし、とりとめがない(笑)。でも、突然流れてきた「ホテル・カリフォルニア」は、ジンと来てしまいました。たまには洋楽を。いや、清志郎さんかな。彼もFEN少年でした。RCの「トランジスタラジオ」を。じゃ、おやすみなさい。