というと大げさな気もしますが、でも、矢沢さんの武道館を見ていて、改めてそういう気がしたんですね。見事なコンサートだったわけです。今年61才。でも、そういうことじゃないなんだという感じでした。身体の中にロックンロールがあるか、どうか。浸み込んでいるかどうか。
身体が動くというのは、動かそうとしなくても動くわけで、きっとステージに立っている人もそうなんでしょうね。矢沢さんの動きや呼吸には、無意識の中で、そうなってしまう本能みたいなものがあるんだろうと思いました。
それは、思春期の一番多感な時にそういう音楽の洗礼を受けているということなだろなと思ったわけです。矢沢さんのマイクを掴む時の一瞬の動きや、手首を動かしたりする動きがプレスリーに重なりました。同じような衝動を身体の中に持っているんでしょう。
それは氷室さんもそうですよね。拓郎さんにも感じるんですよ。ロックを感じる。ロックンロールが身体の中にある。あの時代に出てきたフォーク系の人たちの中で拓郎さんが傑出しているのは、そういうことでもあったと思ってます。声や歌や身体の内側から発するビートが違う。
やっぱり10代の時にそういう洗礼を受けているかどうかということなんじゃないでしょうか。ロックと言うと幅が広がってしまいますが、ロックンロール。あの8ビートのスピードと衝動。時代によって進化もしているわけですが、変わらないものもあります。
いきなりマジになってしまいましたが。でも、元気になりましたよ。2時間半立っていた、曲がりなりにも立っていられた、というのもホッとしましたし。最近、椅子が多いし、フロアの関係者席立ち見というのがあんまりなくなってましたから。HEY!MAN!まだまで行けるぜ(笑)。
みゆきさんも素晴らしかったです。ツアー中なんで内容には触れませんけど、驚天動地、まさかまさかの連続でありました。事前に色んな事を知らなくて良かったです。もし、ネタばれしていたら、驚きは半減だったでしょう。みなさん、ネタばらしは辞めましょう、ネタばらしは犯罪です(笑)。
でも、国際フォーラムでしたからね。しかも、プロデユサーは瀬尾さんだし、ドラムは島村さんだし、音像が似ているせいもあるんでしょう、去年の7月4日にワープしてしまうのは誤算でした。突然、拓郎さんが出てくるような錯覚になってしまって涙ぐみそうになってしまったり。
手帳を見たら、今年、国際フォーラムは四回目だったんで、あの日以来ということじゃないですけど、音が呼び戻す、音が呼び覚ますんでしょうね。いやあ参りました。みゆきさんに失礼だよなと思って、冷静になろうともしたんですが、ふっとした時に出てくるんです、あの人が(笑)。
やっぱり、それだけ印象が強烈だったんでしょうね。音の力はすごいです。でも、そういうこととは関係なく素晴らしいコンサートでした。みゆきさんの在感と説得力は圧倒的でした。みゆきさん、矢沢さん、やっと間に合った感じの二日間でした。
今朝、寒かったですけどねえ。帰りは結構暖かかったです。明日は穏やかな日になるんだそうです。今日からヒートテックのタイツになりました。これを履きはじめるともう離せない。股引親父まっしぐらであります(笑)。ジーンズがモコモコビーバーオリーブです、って何のこっちゃ(笑)。
今年も後10日ですね。終われるのかな。どうなんだろう。明日になったら頭を冷やして考えてみよう。とりあえず一週間の終わり。ビールがうまかったです。矢沢さんも言ってましたよ。「うまいビールを飲めよ」って。
というわけで、曲だ。今週はクリスマス・ソング・ウイークでしょうね。エルビスの「サンタが街にやってくる」を。ロックンロール風フェイクが無茶苦茶カッコイイです。じゃ、おやすみなさい。