良かった、載ってました。「週刊文春」。今日発売の号でした。わずか二頁ですけど、氷室さんらしい写真が載ってます。まあ、ああいう週刊誌ですから、そんなに目立たないでしょうけど、これだけ緊張感のあるツアーをやっていることを知らない人も多いでしょうし、お知らせという面でも意味があったかなと思ったりしてます。
そうだ、この間、糸居五郎さんについて書いた時、触れ損ねてしまった人がいました。野沢那智さん。なくなってしまいましたね。「パック・イン・ミュージック」の長寿パーソナリテイでありました。ナッチャコ・パックは15年も続いたんですよ。スポーツ新聞には”声優”という紹介が一番多かったですけど、僕にとってはDJでした。
うまかったもんねえ。声優的な声の表情と表現力、咄嗟に繰り出すアドリブ。しかも、白石冬美さんとの掛け合いも絶妙でした。そうか、アニメ声優で表の人気になったのは彼女が相当早かったことになりますね。笑い声が良かったですよねえ。
笑い声が素敵な女性というのはTBSの伝統でしょう。何気ない相槌のような笑いにキャラクターがある。TBSのアナウンサー試験はまず笑ってもらうというほんとかどうか分からないですが、ほんとうに思える話を聞いたことがありました。
野沢那智さんは、70年代のやや後半かな。文化放送でもしゃべっていたことがあって、僕が台本を書いてました。半年間もなかったかな。短かかったんですけどね。「イエスタデイ・ワンス・モア」という番組でしたけど、きちんど原稿を書いてましたよ。
時々、効果音を使ったラジオエッセイやミニドラマ風にしたりしてね。落合恵子さんの男性版みたいな番組にしようという話をしていたことを思い出しました。あの人は自分で劇団も持ってましたから、冗談めかして「ウチの劇団来いよ」とか言われたりしました。
彼は72才か。煙草吸ってなかったかなあ。肺がんだったんですよねえ。そういうニュースに出会うたびに拓郎さん、肺がんだったんだよなあ、と改めて思うわけです。そう思うと、去年のツアーがどのくらい大変なことだったか、再認識させられます。
72才か、後少しだって、昨日の続きになるね。ということで、遅ればせがらご冥福をお祈りします。合掌。こういう時、どんな曲を流せば良いんだろう。アランドロンの声をやってましたからね。「太陽がいっぱい」でしょうか。じゃ、おやすみなさい。