さーどうだ、とか言ったりして、いきなりすみません(笑)。佐渡でしたよ、佐渡でありましたって、何のこっちゃですけど。でも確かに佐渡島でありました。あいにくくもり空、時々小雨だったんで天の川は見えませんでしたけど、佐渡でしたって、くどいか(笑)。
いや、あいにくじゃないですね。幸い、でしょう。昨日と今日だけ涼しかったみたいで、突然の一人旅には、もっけの幸いでした。もっけの幸いって、こういう時に使うかな、良くわかりませんけど、助かりました。
でも、便利になったんですねえ。新潟港から両津港まで、ジェットフォリオという高速艇で一時間。フェリーだともっと何倍もかかるんですよ。前に行った時もあったのかな。でも、新潟港は明らかに変わってました。
朱鷺メッセとかも数年前でしょうし。二年前、BUMP OF CHICKENを見たところだとか思い出しました。藤原君の誕生日だったんですよ、ってその話じゃないんだ。14時55分の船で行って、港から直行バスで会場に向かいました。
でも、正直に言って、若干拍子抜けだったのも事実なんですね。ツアーファイナルだから、フェリー乗り場にも一見してすぐにGLAYファンと分かる女の子たちが集まってるかなとも思ったんですが、そういう人影はパラパラでした。
もちろん会場は売り切れで、無茶苦茶熱いライブだったんですが、そういうチケットの売り方をしていたようですね。あんまり、全国から集まった人たちで埋め尽くされないように地元の人に配慮したんだそうです。
技術的なことは分かりませんけど、それは素晴らしいことだと思いました。折角、普段行けない街に行くわけだから、普段コンサートを見に行ったりできない地元の人に見てほしい、それが趣旨に沿ってますよね、と言いつ、東京からのこのこ出かけている一人なわけですが。
ま、そこには報告するという役割もあるんで、一緒にはしにくいかもしれませんけど、って自分で言いわけしてます、そんなことでいいわけ?とか言ったりして。でも、やっぱり佐渡島でしたねえ。
何だろうな、関東では全く消えてしまった田舎があるというんでしょうか。ひなびているという意味じゃないですよ。手が入ってない。そうだよねえ、田んぼってこういう感じだったよねえとか、これがあぜ道っていうんだよねえとか、そういう感じ。
会場と泊まった民宿が全く反対方向で、止むを得ず夜中に延々タクシーに乗る羽目になってしまったんですが、その運転手さんが言ってました。佐渡は農業するのに農薬が制限されているんだそうです。なぜかというと朱鷺なんだそうです。
朱鷺が絶滅したのは、天敵にやられたのではなくて、農薬なんだそうですね。そのために、朱鷺が食べる田んぼの生物がいなくなってしまった。たとえばげんごろうとか、げんごろうろとか、って他にそういう生物を知らない(笑)。
今、島をあげて朱鷺の再生を図ってますからね。田んぼを以前の状態に戻すというのが大命題なんだと言います。農業関係の人にとってはその分、手がかかって大変なんだと思うんですが、それが風情に表れている気がしました。
田んぼがあるのに蚊がいない。水がきれいでぼうふらが湧かないんだそうです。なるほどなあと思ったりしました。森の木の生い茂り具合とか、家々のたたずまいとか、そういう色んなものが、どっかホッとするわけです。
僕はマニアじゃありませんけど、ジブリのアニメに出てくるような感じなんですよ。しかも魚がうまい。飛魚の刺身があんなにおいしかったのは初めてかな。残念だったのは民宿が素泊まりにしなければいけなかったことですね。宿のオヤジが魚食べてよと言ってました。
時間が早かったんで、会場の近所をフラフラしていて、海の見える一角に建てられた城南窯というお店を見つけました。店の女性が焼いているという陶器が飾ってあって、素敵なお店でした。ブルーベリーのチーズケーキもおいしかったです。
ライブはどうだったんだったか。それは「B・PASS」でとか勿体つけたりして(笑)。でもファイナルらしい凝縮したライブでしたよ。リリースのない時期のツアーというのは新曲を聞くというのと違う楽しみが満載です。あ、新曲もありましたよ。
半分近くが初GLAYのお客さんでありました。それも初々しくて良かったです。GLAY、今から加速するでしょうね。TAKUROさんは、この後、新作アルバムの仕上げでニューヨークに行くと言ってました。
ギアが違う段階に入ったというのかな。秋にはアリーナツアーも決まってますし、15周年を終えて、すでに次の目標が見えている気がしました。今ころは新潟で男ナイトを終えた頃でしょうけど、異例の佐渡島ファイナルは良かったんじゃないでしょうか。
誤算は民宿が朝、早いということでしょうか。8時には起こされてへろへろで帰ってきました。日本海は穏やかでした。冬は6メートルの波でジェットフォリオはもとよりフェリーも航行出来ない日があるんだそうです。だから魚がおいしいのかもしれませんね。
というわけで、明日の「J-POPマガジン」は、ガールズバンド、スキャンダルの前編。青春してました。良いなあ、若いっていうことは、というインタビューです(笑)。曲ですね。客席の大合唱に泣きそうになりました。
年々そうなんですよね。ステージの歌声よりも客席の歌声に泣ける。単なる泣き虫親父になりつつあります。「BE LOVED」を。じゃ、おやすみなさい。