デリコ。ラブサイケデリコ。3年ぶりのツアー。久々でありました。アルバム「Abbot Kinney」を引っ提げて、そしてデビュー10周年。彼らの武器であり得意技でもある必殺の快感リフ。バンドのグルーブとヴォーカルKUMIさんの英語のスピード感。気持ちの良いライブでありました。
当時の手帳がないんで不正確ですが、彼らを初めて見たのが同じ渋谷のAXだったと思うんですよ。当たり前ですけどその時とは雲泥の差でありました。10年近く経っているわけですし、当時はバンドも固まってませんでしたからね。
英語で歌っているわけで、日本のバンドとは思えないんですけど、かと言ってアメリカの田舎のロックバンドみたいな”いなたさ”やダレタ感じがない。スタイリッシュなかっこよさは東京のバンドということなんでしょうね。
KUMIさんの英語と日本語が一緒になった早口モードのスピード感が好きなんですよ。英語でも日本語でも乗せてしまうのはお見事でした。そう、客席に「どっから来た」か聞いていたら、テキサスという人がいましたよ。
彼らにすれば馴染みの音楽なんでしょうけど、どっか違って聞こえるんでしょうね。きっと”東京風の魅力”なんじゃないでしょうか。盛り上がりすぎてギターのNAOKIさんがステージが落ちてしまいました。その後ずっと笑顔だったのはさすがでした。
終わって挨拶をした時に「大丈夫」か聞こうかと思ったんですが、それも野暮かなと思って口にしませんでした。10年経っていいライブバンドになりました。僕の中の2000年代の始まりを象徴する一組みでもありましたからね。
テレビに出ない。FMラジオで流れるだけ。英語と日本語のミックス。60年代後半から70年代のロックのおいしいところが詰まっていて、それでいて音もメッセージも懐古的じゃない。「誰これ?」というバンドでしたよ。今日も開演直前のBGMがドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」でした。
ということで、ほぼライブに行っただけの一日。サッカーは朝8時からの再放送で見ました。スペイン、強かったですねえ。日本中がそうなんでしょうけど、サッカーってこんなに面白いスポーツなんだと再認識してます。
曲ですね。サッカーじゃないけど、メジャーリーグの中継のテーマはデリコの曲が使われてましたね。その曲を。「Freedom」。じゃ、おやすみなさい。