いやあ、見事な勝利でありました。テレビの前で何度も叫んでしまいました。守備陣も攻撃陣も頑張りましたねえ。冷や汗ものの場面も多かったですけど、終始、攻めの姿勢を失わなかったことが大きいんじゃないでしょうか、とか一丁前なことを言っておりますが(笑)。
というようなことを書こうと思ってたわけじゃないんですよ。始まる前か、昨日みたいにハーフタイムに書こうかなと思ってたんですけど前半に得点しましたからね。それどころではなくなってしまいました。
荒木一郎さんの8年ぶりのライブというのに行ってきたんですが、出がけに学生時代の友人から電話があったんですね。やはり、同じ仲間だった友達が死んだという報せでありました。同級生ということになるのかな。実は、彼も荒木一郎さんが好きだったんですよ。
僕らの学生時代は、何だろうね、出来そこないの劇画みたいな散々な時代でしたからね。普通に就職して社会人になったヤツとなれなかったヤツがはっきりしているんですね。僕は、後者の方でありましたが、彼は前者でした。石油関係の輸送会社の社長になってたみたいです。
そんな時代でしたから、あんまりその頃の友達とは音信もなかったりするんですが、そいつは割とウマがあったといいましょうか、何年かに一回くらいは、数人で会って飲んだりしてたんですね。最後は3年くらい前かな。
彼との記憶は、校舎の廊下で、荒木一郎がニッポン放送でやっていた番組の話をしているシーンだったんですね。荒木一郎、良いよな、みたいな話しかな。で、今日、久々に荒木さんのライブを見に行くんで、そいつのことを思い出したりしてたわけです。
それで、出がけに訃報ですからねえ。虫が知らせたのかなあと思って、ライブ中もそいつのことを考えたりしてました。個所は忘れましたけど癌だったんですね。3年くらい前に会った時にも、そう言いながらガンガン(!)飲んだりしてたんですよね。その後、かなり悪くなったみたいです。
偶然とは思えなかったんですよ。こういうこともあるんだなあと思いました。田久保博というんですけどね。ライブ中、「おい、聞いてるか」という感じでした。荒木さん、良かったですよ。話はうまいし、曲が40数年前とは思えないくらいに洗練されている。
世田谷タウンホールという小さな劇場なのがもったいなかったです。8年前は青山劇場でした。その時のライブ盤に原稿を書かせてもらってます。でも、音楽は、その頃のことを思い出させますね。というような話が、すっ飛んでしまう見事な勝利でありました。
肌寒い一日でした。明日は蒸し暑いんだそうです。体調管理、気を使いましょう。と言いつつ寝不足覚悟だったりもしますが(笑)。曲ですね。荒木一郎さん、何だろうなあ。「空に星があるように」「紅の渚」「君に捧げるほろ苦いブルース」。やっぱりこれかな。
彼は才能があるということで世間からしっぺ返しを受けた人でもあります。何度もメデイアから干されていた時に、この曲が北海道の有線かな、レコード店のランキングかな、一位になって復活したという曲です。アルバムのタイトルにもなりました。
この曲を田久保博に捧げます。たまにしか会わない、全く違う生き方の友人でしたがイイ奴でした。”6月の空を見れば、まぶしすぎる僕だよ”というフレーズがありました。6月の空の向こうに行ってしまった友へ。合掌。じゃ、おやすみなさい。