英語で言うと”ロックンロール・ホール・オブ・フェイム”というんですよ。”名誉の館”というニュアンスなんでしょうね。ちょっと時間が経ちましたが、土曜日にWOWWOWでその25周年コンサートというのをやってました。偶然気づいたんですけど、すごかったです。
途中からでU2が歌ってるところからでしたけど、何といっても圧巻だったのは、スプリングステイーンでありました。サム・ムーアという黒人ソウルマンを紹介して、一緒に「Hold on I’m Coming」を歌ったんですよ。、もちろんその後に彼自身の「明日なき暴走」もやりましたが。
サムムーアという人は、サム&デイブという黒人デユオの片割れというとお分かりいただけると思うのですが、拓郎さんのファンならよくご存じでしょう。彼が広島にいる時に組んでいたバンド、ダウンタウンズが全国大会で歌った曲であります。
サム&デイブは清志郎さんがジョイントしたこともありました。敬愛するミュージシャンは多いです。それをスプリングステイーンが紹介して一緒に歌うというシーンに感動したわけです。清志郎さんを思い出して少し泣きましたが。
その後にとらわれたのが久々に「アメリカは素敵だなあ」という想いでありました。音楽へのリスペクトがある。自分たちが好きだった音楽にいくつになっても尊敬の念を失わない。そして、業界全体にそういう姿勢がある。じゃなければあんなシーンは出現しません。あんなコンサートは成立しません。そういう観客もいるんですよね。
日本はどうなのかなあ、と思った次第です。日本の音楽事情も変わりましたし、最近はそんなにアメリカは良いなあとか思わないですけど、そういう面では叶いません。レコ大もあのていたらくですしね。歴史の違い。音楽の根付き方の違い。
昔、と言っても80年代初めに小田さんや拓郎さんが音頭を取って「グラミー賞のような日本の音楽に対しての賞は出来ないか」と動いたことがあったんですよ。その時も、放送局同士の主導権争いのような形になって挫折してしまいました。時期尚早だったんですねえ。
芸能界とか、プロダクションとか、そういうところが力を持ってたりしますしね。なかなかアーテイストレベルでの動きがしにくいのが日本かもしれません。apbankfesなんかがそういう場になってゆけば良いのになと思ったりしてますが。
何年か前から、自分で”一人ホール・オブ・フェイム”でいたい、と思うようになってるんですよ。僕一人のJ-POPの殿堂。殿堂入りを決めるのは僕なわけで、それを楽しんでるという感じでしょうか。殿堂入りするアーテイストと仕事をしたい。それがささやかな喜びかな。いつの日か、ああいう場所が出来ることを願って、ということで。
そう、猫本のタイトル、どっちが良いですかねえ。「新・猫の散歩」と「猫を見送る日」。後者はさびしいですけどインパクトはありそうだなあと思ったりしてます。まだ出るかどうかわかりませんけど。ここに書いたことですから、みなさんにご相談するのが筋かなと思ってます。
さ、今週は大詰めですよ。頑張りましょうね。ということで、ミスチルの「HERO」を。apbankfesで桜井さんと浜田さんが一緒に歌った光景は、まさに殿堂入りのシーンでした。あの後に「HERO」を歌った時の桜井さんの涙は美しかったですね。じゃ、おやすみなさい。風邪ひかないようにね。