明日、矢沢さんの取材があるんで、あらためて読み直してたんですが、面白いですねえ。かなり感動しました。今読むとリアリテイが違いますね。リアルタイムの時は、矢沢さん自身のインパクトもあって、本自体を受け止めるという感じじゃなかったようにも思うんですが、いやあ、良かったです。
あれがバイブル的に読まれたというのわかる気がしますね。気取ってないし、ストレートだし、それでいて細やか。デリカシーもある。糸井さんの構成力もあるんでしょうけど、あれは普遍的ですよ。きれいごとに収まらない、捨てるものもない背水の陣真一文字。ドン底にいても志を忘れない。
志というときれいな言葉のようですけど、それを貫くことの大変さもあったり。喜怒哀楽むき出し。人間味というのはああいうことを言うんでしょうね。でも、矢沢さんのインタビューは緊張しますよ。下手なことを言うと見透かされる。何度も苦い思いを味わってます。
最近、彼に限らず、インタビューが怖い時があるんですよね。何だろうな、反射神経の衰えみたいなものを自覚してるからかな。今夜もそういう感じだと思いますよ。ということで少し早いですが。曲ですね。東京ドームの最後の曲でした。「長い旅」を。死ぬまでの長い旅だぜ、と歌ってます。じゃ、おやすみなさい。