良かったですねえ。泣きました。鼻がグスグスでした。本編が終わって、テイッシュで鼻をかんでしまいました。20年という時間を経てたどり着いたという万感の想いがこもったライブでありました。決して華やかなキャリアでないにもかかわらず、これだけのステージを作れるという気概や誇り。泣けました。
と言って、そんなに昔から彼らを見ているわけではないんですけどね。むしろ遅い方でありました。まわりのせいにしてはいけないんですけど、その頃のレコード会社の方針もあったかもしれません。だから、一緒に歩いてきたとか、あの頃を思うと、隔世の感が、的な感動とは違うんですけど、でも、ほんとに良かったです。
バンドの良さ。ロックという音楽に対しての本気度。自分たちのやるべき音楽ややりたい音楽を続けるという喜びみたいなもの。体力やルックスが人並みはずれてるとか、スーパースターではないことを自覚しつつすべてを出し切るすがすがしさもありました。
こういう場面に出会えるから音楽は素敵だなと思うんですよね。記録や結果がすべてのというスポーツとも違います。ほんとにいい武道館でした。おめでとう、pillowsです。”今朝、起きたら20年が経ってました。目が覚めたはずなのに夢の中です”という第一声もしゃれてました。
とじんわりして帰ってきたら、鳩山内閣の記者会見をやってました。まだやってます。面白いなあ。みんな自分の言葉でしゃべってる。官僚の作った作文を棒読みしている大臣が一人もいない。これだけでも大変化ですよ。記者も試される。いいことじゃないですか。
財務大臣のおじいさん、藤井さんが官僚とは何か、といいこと言ってましたね。その分野の専門家であること、そして政治にかかわらないこと。昭和30年(でしたっけ)、彼が大蔵省に入省した時のエピソードは良かったですねえ。あれこそ「官僚たちの夏」だと思いました。
ということで、今日の曲ですね。pillowsでしょう。「ストレンジカメレオン」かな。”まわりの色になじまない、出来そこないのカメレオン”。僕もそんな一人です。じゃ、おやすみなさい。