そうなんですよ。誕生日でした。照れくさいものですね。しかも土曜日だったし。カレンダーを見た時に土曜日ジャン、と思ってたわけです。放送中に言われたらヤダなあと思ったり、かと言って触れないでね、というのも変だし。横田さんが、最後の後テーマのところで言ってくれました。
放送が終わって、ケーキを出してくれて、スタッフと集まっていたレコード会社のプロモーターさんたちとケーキをいただきました。うれしいやら照れくさいやら、妙な感じでしたね。よく、ツアー中に誕生日を迎えるミュージシャンが、困ったような表情をしていることがありますが、それが若干わかりました。
ひょっとして何かあるかな、と密かに期待してしまっている自分もいやですしね。こういう日は何もなく、家でカミさんと二人でいるのが一番かもしれません。というのも贅沢な話ですよね。この世に生まれたことを祝福されない人たちがこんなにたくさんいるわけですから。
若いころ、ほんとに反抗期には、産んでくれなんて頼んだ覚えはないと親に言ってしまって、親父と喧嘩になったこともありました。今思えば、親不孝でありました、という申し訳なさでいっぱいですけどね。その頃は自分がこんな年になるとは思ってもいなかったわけですが。
NACK5のプロデユサーがケーキを用意してくれて、そこに”63”という数字ローソクが二本刺さっていたんですよ。それがねえ、出来れば隠しておいてほしかった(笑)。レコード会社の若いプロモーターは、実際の年なんて知りませんから、目を丸くしておりました。びっくりしたでしょうね。
自分でもこの数字は一体なんだ、と思いますから。これ、誰の?という感じです。祝われるより祝っている方が気が楽です(笑)。でも、誕生日というのは若い時よりも年になってからこそ意味があるという気もしますしね。ありがとうございました。後、何年やれるかわかりませんが、お付き合いください。
というわけで、明日は「MIND OF MUSIC」。"矢沢永吉ヒストリー”です。と言っても僕が勝手にしゃべっているだけですが。朝が心配なんですよね。起きてみないとわからない。拓郎さんじゃないですけど、”今日は一体何がどうしちゃったんだろう”という感じになったりします。
明日は大丈夫でありますよう。来年も無事にこの日を迎えられますよう。みなさんのご健康とご多幸を祈ります。拓郎さんで「いくつになってもHappy Birthday」を。じゃ、おやすみなさい。ありがとうございました。