テレコ。テープレコーダー。カセットテープ。ずっとそうだったんですよ。インタビューや取材の時は、今もカセットなんですね。一時MDにした時もあったんですが、消してしまうわけです。まあ、ずっとここを覗いて頂けてる方はおわかりだと思うのですが、粗忽&不器用、おまけに物覚えが悪い。
MDだと妙なところを押してしまって、全部消えてしまうということが何度かあって、怖くて使わなくなりました。一瞬にして消えてしまうという、数日前のここみたいなことが重なったりしたわけです。幸い、ほかのスタッフがカセットを回したりしていて助かったんですが、ちょっと凝りたことがありました。
で、ずっとカセットだったんですが、最近、コンビニでもテープを売ってないわけです。取材時間ぎりぎりになってテープを探し回ることもあったり、それもまた気を使うし、どうしようと思って使いだしたのがICレコーダーでした。
でも、これも使いこなせずに結局テープと併用だったんですが、出来ましたよ。パソコンへの取り込み。音声ファイルというやつがあるんですねえ、って今頃ですけど(涙)。脱テレコ。卒カセットになりそうですよ。取り込んだファイルを整理して行けばいいわけですね。
整理すれば、と言ってしまってから、思わず、しないだろうな、と思ったりもしましたが、ひとまず、少しだけ進歩した感じです。整理しなければいけない取材データが山のようになっていて、それを何とかしないと次にかかれない状況になってます。
ほんとに何を今頃、なんですけどね。今やラジオ曲でもテープは存在しません。すべてPCになっていて、編集も全部、波形であります。ご存じない方も多いでしょうけど、一昔前は、ほんとにテープだったんですよ。送り出しという部門の人たちはテープの掛け替えが仕事でもありました。
テープ編集というのはラジオデイレクターの職人芸でしたからね。一センチくらいのテープをキュッと鳴らしながら適当な個所にハサミを入れてつないで行くというのがテープ編集でありました。もはや、ラジオ局にそういう設備もなければやる人もいません。
テープレス時代。そう、コンサートなんかでいえばコードレス時代ということになるんでしょうね。だって、日産スタジアムのGLAYのライブは、メンバー個々が数百メートルも離れてるんですからね。走りまわったり、歩き回ったり。楽器にコードも何もついてないわけで、あんな遠くまでワイアレスが飛ぶのか不思議でした。
話が大きくなりましたが。でも、カセットの時代が終わったということは間違いないですね。押入れには今までのインタビューテープが段ボールにいっぱい詰まってます。重ね録りをしないんで、結果的に溜まっていっただけですが。何も書いてないものもあったりします。あれはどうなるんだろうね。
もはや存在しないバンドやこの世にいない人のテープもかなりあるんでしょうけどね。探せば、ね(笑)。でも、不思議なんですけど、一般の人の取材テープで、何の取材で、誰に聞いたのかわからないものでも、声を聞くと顔を思い出すんですよ。声が喚起するものは絶対にあります。
なんだか、ラジオ好きらしい終わり方になりました。良い話だったな(笑)。声ね。昨日の続きみたいですね。いつもコメントありがとうございます。ちゃんと読んでます。というわけで、今日の曲。すべては声から始まります。ミスチルで「声」を。じゃ、おやすみなさい。