というサイトがあるんです。雑誌「ロッキング・オン」がやっている投稿サイト。食事をしながら携帯であれこれ見ていてひっかかりました。10代から40代くらいまでいたかな。自分の好きな音楽や感動した音楽について書いてます。これが面白かった。
音楽について書くと言うより自分の心情とか経験とかを思い入れを書き綴ってる。音楽雑誌のような客観性とかバランスとかではなくてどこまで深く傾倒しているかが読ませどころ。どっぷり感情移入している文章が少なくありません。
ネットの音楽情報というのは、そういうのが少ないですからね。お知らせみたいな情報の垂れ流し。どこを見ても同じ文章が載ってたりする。そういう感じじゃないです。平均的じゃない。書いているバンドやアーテイストによって違います。それも興味深かった。
こういう音楽はこういう人たちに支持されてるんだ、ということが伝わってくる。僕がしばらく読みふけってしまったのはBUMP OF CHICKENについての文章でした。彼らがこんな風に聞かれてるんだというのが感動的でもあったんです。
言葉と存在、というのかな。歌の言葉が彼らを支えている。そのリアリテイ。人に読ませるというより自分のことを訴えている。評論というより私文。告白文。雑誌でもネットの音楽メデイアでは読めないでしょうね。
ロッキング・オンという雑誌は今や一人勝ちメデイア。フェスの主催団体として大成功している企業体ですけど、元々投稿雑誌でしたからね。その精神を生かしているんでしょう。原点を見失ってない、ということかなと思いました。
でも、”音楽について書く”という場所を提供しているという意味では良い試みじゃないでしょうか。まあ、書かれているバンドやアーテイストに関心がないと面白くも何ともないかもしれませんけど。
BUMPだからかな。読んでいるもう僕らの出番はないな、と思わされます。こういう人たちが自分の想いで書いた時の力。プロとして頑張らないとな、と思った次第です。感動した文章、これです。耳が不自由な方のライブレポです。
http://ongakubun.com/archives/10974 音楽を必要としている、というのはこういうことなのかもしれません。というわけで、曲です。BUMP OF CHICKEN、新作アルバムのタイトル曲「Aurora」を。”溜め息にもなれなかった 名前さえ持てない思いが 心の一番奥の方 爪を立てて 堪えていたんだ”。こういう言葉にどんな風に救われているのか再認識しました。
じゃ、おやすみなさい。
こういう言葉にどんな風に救われているのか再認識しました。じゃ、おやすみなさい。
この間、映画「影踏み」の話をしました。あれから少し時間が経って昨日、山崎さんのアルバム「Quater Life」が発売になりました。それに合わせてNACK5「J-POP TALKIN’」のインタビューがありました。
映画の全国公開は明日かな。山崎さん、たくさん取材を受けてますね。映画の宣伝力は音楽の比ではないです。テレビから雑誌から舞台挨拶まで総動員的展開。彼もこんなにたくさんの取材を受けてるのは初めてじゃないでしょうか。
彼は映画が三作目かな。でも、これまでの「月とキャベツ」「8月のクリスマス」と「影踏み」は規模が違うという感じです。原作が横山秀夫さん。俳優も大竹しのぶさんとか、尾野真千子さん、鶴見辰吾さんとか錚々たる顔ぶれ。堂々の主演ですからね。
まさに映画の顔、当然取材やキャンペーンも彼を中心に回る事になるわけです。ということは、映画についてはもうさんざん話してるだろうということでアルバムに特化したインタビューになりました。全曲解説になってしまいました。
しまいました、かな。アルバムの全曲について触れようとは思ってましたけど、かなり突っ込んだ話をしてくれたのは、音楽話がしたかったのかもしれませんね。それは映画の話が続いているから、だけじゃなく、話したいことがたくさんあるからでしょう。
今年がデビュー25周年。アルバムにはそういう一本の芯が通ってました。サンバやレゲエ、ソウルやバラード、ハードロック、音楽のタイプは色々。彼の中にある音楽が出てるという感じですね。でも、そこには25周年の過去・現在・未来というテーマがある。
散漫な印象が全くない。そして、作り込まれている。色んな楽器の音が加工されている。今までと違うなあ、と思ったら、その原因が自分のスタジオを作ったことにありました。遊びのような感覚でスタジオに入って音を作れる。これですね。
そういう流れの後半に「影踏み」の主題歌が入ってました。9曲目。いい場所でした。後半の重しのような場所。映画のように骨格の太い重厚な曲調が利いてました。映像が取り終わって、編集に入る前に見ながら書いた、と言ってましたね。
映画に負けないような曲にしようと思ったらこうなった。自分の演じている姿を見ながら曲を付けるわけですからね。いつもの曲作りとは違ったでしょう。そういう距離感がアルバムにも生きているような気がしました。
タイトルの「Quater Life」というのは”25年ノート”、みたいな感じなんでしょうね。とっても個人的でいいアルバムだと思いました。でも、映画の評判次第ではこの後の活動が飛躍的に変わりそうな予感がしてます。
インタビューのオンアエは11月23日と30日かな。ラジオで全曲解説してるのはこの番組だけだと思います。是非。というわけで、曲ですね。アルバムの中の「ロートルボクサー」という曲を。僕も超ロートルです(笑)。
パリで火事になった寺院ね。ロートルダム寺院、違うか(笑)。じゃ、おやすみなさい。
という本があるんです。今年が結成35周年のバンド、怒髪天のリーダー、ボーカリスト、増子直純さんの語り下ろし自伝。これが面白いんです。痛快なくらいのやんちゃ悪ガキ自伝。ミュージシャンのこういう本としては屈指。むしろ例がないかもしれませんね。
何しろ、喧嘩早い。バンドを組んだのは高校の時。その頃から地元札幌のシーンでは有名というような次元じゃない。札幌に出てくる悪ガキたちの間で、暴走族とはやってもいいけど髪の毛が青と青の二人のモヒカンには手を出すな、と言われてたそうなんです。
その一人が増子さん。もう一人もバンドメンバー。何しろ、ステージでビール瓶をたたき割ってその破片の中で血だらけになって歌っていたとか、すさまじいエピソードが満載。それでもミュージシャン仲間では慕われている兄貴分的存在。今もそうですけどね。
高校を卒業して父親に半ばだまされたような形で航空自衛隊に入ってからの話も面白かったですね。大人たちや社会に中指を立てて粋がっていた悪ガキが戦争とか平和について考えるようになって大人になっていく。
で、バンドでデビューして上京して思うような活動が出来ずに活動休止、包丁の実演販売をやったりその道すれすれの世界に足を踏み込んでしまったり。語弊があるかもしれませんが、世の中の底辺で矛盾とか人情を実感してバンドに戻って行くんです。
洋楽のコピーでもなければ学生気分の延長でもない。泥臭く熱情的、汗と涙の苦労人ロック。でも、音楽はベタベタしないオールデイーズ・ロックンロール。と書いている僕も彼らの良さに気付いたのは30周年を迎えるあたりから。大きなことは言えません。
35周年記念シングルが出てるんです。その一曲の「オトナノススメ」は2009年の曲なんですが、何と総勢220名でトリビュートしている。一曲をそれだけの数でやってるんですよ。次々と参加者が増えてしまって8カ月かかって作ったんだそうです。
で、NACK5「J-POP TALKIN」のインタビューゲスト。なぜ彼らがミュージシャンたちに好かれるのか、インタビューをお聞きになれば納得されるでしょう。オンエアは12月前半の二週。少し先ですけど、その前が山崎まさよしさんです。
あ、本は音楽と人出版社。というわけで、曲ですね。総勢220名参加のトリビュート。どうやってレコーデイングしたのか、ドキュメント映像が公開されてます。「オトナノススメ・35th 愛されスペシャル」を。じゃ、おやすみなさい。
気が滅入る映像を見てしまいました。すさまじい光景。何だ、これはと一瞬めまいがした感じ。あれから頭がずきずきしてる感じです。他のことを書こうかと思っていたんですけど、全部飛んでしまいました。
香港で警察官が学生に発砲したあの映像。一昨日かな、学生が死亡したというニュースがあって心配はしてたんですが、ついにここまで来てしまった。この後、どうなると思うと暗澹たる気分になります。
北京政府の意向もあるんでしょうね。どんなことがあっても方針は曲げない。死者が出ようとお構いなし。力づくでも抑え込む。強権政治の極み。天安門の再来も辞さないということなんでしょう。
自分たちの代表を自分たちで選ぶというのが民主主義の基本。でも、それを許さない。都合のいい人しか立候補もさせないというのが今の香港の選挙制度。1997年にイギリスから返還された時はそうじゃなかったのに、いつのまにかそうなってしまった。
香港、好きだったのになあ、という素朴な感情もありますね。何で好きだったのかというとアジアと西洋がミックスされていた。イギリス文化やフランスの文化と中華圏が共存する独特のオリエンタリズムですね。
返還された時は良かったね、と思ったんです。植民地という形態は時代遅れでしょうし、あんなに離れたところにある国に統治されるというのも不自然だからですね。それこそ香港の人が自分たちで治めるというのが筋だとも思いました。
それがねえ。一国二制度というのがまやかしだった。形骸化というやつですね。どんどん骨抜きになっていった。その最後の仕上げが逃亡犯引渡し条例。政府ににらまれた人は北京に送還される。その後はどうなるか。容易に想像できそうです。
異論を認めない。反論を許さない。自由にモノが言えない。物事を選択させない。恐ろしいですよ。監視社会。香港は今、その岐路に立たされていることになりますね。というようなことを書くつもりじゃなかったんですが。
昨日、じゃなくて一昨日か。文字が大きいのは、何でか分からないけど、そうなってしまったんです。一部が大きくなってしまって、直そうと思ったらまるごと大きくなってしまった。小さい字が読めない、ということじゃありません(笑)。
ということで、香港に幸あれ。曲ですね。クレージーケンバンド「スージーウオンの世界」を。「香港的士」でもいいか。もうこういう街ではなくなってしまいました。じゃ、おやすみなさい。
・初めにお断りしますが、普段”浜省”とは言いませんし書きません。だいたいは”浜田さん”か”浜田省吾”というフルネーム。でも、先に”スタレビ”と書いてしまったら語呂もいいしつい短縮形、今日だけですって、どうでもいいか(笑)。
・で、昨日がスタレビのサンプラ。今日が浜田さんの国際フォーラム。どちらもさすがという言葉に尽きるライブでありました。何も二つ一緒に書こうと思っていたわけではないんですが、昨日、終演後、久々に「ちょっと行きますか」になってしまったんです。
・中野で飲んだのはいつ以来だろう。10年は経ってますね。で、戻ったらもうかなりの時間、そのまま寝てしまいました。そんな流れになったのもライブが良かったからですね。去年から続けている「還暦少年」ツアー、全81本の67本目かな。
・新作を持って回るツアーがそれだけの数になる。今、そういうバンドやアーテイストはほんとに少ない。すぐにアリーナクラスに行きたがる。その方が効率がいいからに尽きるわけですが、彼らはそこに行きません。それも80年代ライブ魂でしょう。
・何がさすがだったかというと、客席とのやりとり。お客さんを楽しませるという徹底したエンターテインメント精神。それも“楽しませる”という次元じゃない。”楽しませること“を”楽しんでいる“。客席の空気や心理を読み取ってそれを逆手に出来る。
・客席の反応が鈍かろうと敏感だろうと、それぞれのあしらい方が身についている。客席を立たせたり座らせたりするときのタイミングや説明の見事さ。そして、演奏曲の解説。あんなに曲の説明をするバンドはいないでしょう。
・“語らない”ことをスタイルにしている人もいますからね。彼らは違いますね。演奏と説明が一体。その方が曲を楽しめることを知っている。3時間を超える長さの三分の一はトーク。それも一つの曲になっているかのようでした。
・それこそ場数、でしょうね。折角来てくれたお客さんにどうすればまた来てもらえるか。その一体感の意味を知り尽くしている。それが昨日のライブでした。で、今日の浜田さんですよ。これがライブなんだ、という見本のようでした。
・一期一会です。普段は有り得ないようなことが不運にも起こってしまった時にどうするか。スタッフもミュージシャンもご本人も二度と味わいたくないと思ってるでしょうけど。こんなライブは意図的は絶対に生まれない。そんな偶然の産物でした。
・僕は電気系統のこととかコンピューターのことは全く分かりませんが、そういう偶発的なことが起きてしまった。それまでも、何となくいつもと違うような気がするみたいな感じはあったんです。でも、国際フォーラムは音の作りが難しいことでも知られてますからね。
・あそこは会場が大きいし高くて奥行きが深い。エコーとか客席の返りが他と全く違うそうなんです。でも、後半になってもっと思いがけない事態になった。コンピュター関連に何かあったんでしょうね。
・浜田さんも動揺したと思いますよ。それを支えようというバンドの心意気というかいきなり熱量が上がったように見えました。そこからすごかった。何かをかなぐり捨てたようなステージに突入していったんです。
・今は、メンバーの演奏でも音色や表情、色彩感とかコンピューターを同期させて加工もされてますからね。それがなくなった。使えなかったということなんでしょうね。結果的にでしょうけど、まさに80年代のロックコンサートを思わせました。
・ご承知のように今回の100%FAN FUN FANツアーは「Welcome back to The 80’s Partー1」。80年代前半の3枚のアルバムだけのツアー。まさにあの頃のロックコンサートだった。こういう書き方は不謹慎かもしれませんが、目から鱗、はい、興奮しました(笑)。
・関係者の方達にとっては屈辱、こういうコンサートを良かったと言われたらたまらない、というような夜でしょう。でも、これがライブなんだと思いました。そして、そういう時に底力、本領を発揮するのが80年代ライブ魂なんだと思った次第です。
・ライブで元気をもらう、というのは僕らも同じです。見ていて自分が若返ってゆくのを感じました(笑)。曲ですね。え、この曲で始まって、この曲もやるの、そして、この曲をこんな形で終えるのか、というライブです。あの3枚の中からお好きな曲を(笑)。じゃ、お休みなさい。
FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の11月特集。太田裕美さん。後半の二週は本人登場。一週目は松本隆さんが詞を書いた曲について、二週目は11月1日に出た45周年アルバム「ヒロミ★デラックス」についてです。
こんなことは大きな声で言えないんですが、実は初対面。意外に思われたりもするんですけど、そういう時代だったとしかいいようがない。縁がなかったんです。僕はシンガーソングライターとの接点が多かったですからね。
それも男性のアーテイストかバンド。女性は回ってこなかった。自分から積極的にもならなかった。今は、そうじゃないと思ってますけど、やっぱりアイドル寄りに見えていたんでしょう。特に70年代はそうでした。
今は、彼女がどんな存在だったかは分かります。アイドルとニュー・ミュージックの架け橋になった。彼女のアルバムを聞き直すと、よく分かります。松本さんが書いていた詞はシンガーソングライターにはない実験的なものも多いです。
筒美京平さんのメロデイーもシンガーソングライターには書けないプロのヒットメーカーならではのバラエテイ。アルバムの完成度は高いです。というようことはジブリの「熱風」で松本さんの連載を書くようになったからこそです。
インタビューとかを読んでると、「素の私はがらっぱちで歌の主人公とは全然違うんです」というような発言も多いです。どんな女性なんでしょうね。でも、45年もやっている人と「初めまして」はかなり気が引けます。
松本さんが今日のインタビューの中で言ってましたけど、チューリップとかTHE ALFEEとか浜田さんとか、彼が詞を書いた曲は当時、敬遠されてあんまり歌ってもらえなかったけど、時間が経つと再評価してくれるんだ、と。
浜田さんの「LOVE TRAIN」のこともね。ツアーで歌っていたのは知ってました。というわけで、曲ですね。話の流れですね。浜田さん「LOVE TRAIN」。ファンクラブツアー、週末は東京公演。僕は土曜日に行きます。明日はスタレビのサンプラです。じゃ、おやすみなさい。
3人に共通していること。作詞家。当たり前か。そして、同じ時代だったと言う事がありますね。70年代前半。松本さんは今も作詞家であり続けてますが、きたやまさんも岡本さんも、その後は、それぞれ別の生き方をしていきました。
きたやまさんは、お医者さん、そして大学教授。岡本さんは、旅人、そして演劇。二人とも作詞は片手間というか、時間のある時にやっているかのようになってました。それぞれ作風も違いましたけど、それまでの歌謡曲の作詞家と違う、という一点は共通してました。
何でこんなこと書いてるか。明日、松本隆さんのインタビューがあるんです。この間はFM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の出演、番組ゲストという形のインタビューでしたけど、明日は、いわゆる取材。喫茶店でテープを回して話を聞くというスタイルですね。
テープとは言わないか(笑)。レコーダーに録音する、ですね。ジブリの「熱風」の連載に関しての補足取材。めったに東京に来られないんで、時間もそんなに長くないです。でも、要点は聞けるかなという感じですね。
きたやまさんは、やはり「J-POP LEGEND FORUM」の加藤和彦さんの特集の時に来ていただきました。二週分ですからね。結構、突っ込んだ本音話が聞けた感じです。そして、岡本おさみさん。11月になくなったんですよね。
きたやまさん、松本さんと立て続けに会っているせいもあるんでしょうね。そう言えば、岡本さん、11月だったよなあ、と思った次第です。あれから4年だ。まだ4年なのか、もう4年なのかはそれぞれの感じ方でしょうけど。
さっき、同時代、と書きましたけど、そういう感慨ですね。ほんとに同じ時代に同じようなところに3人がいた。僕にとって、ですよ。そして、3人とも自分には出来ないことをやっていた。羨望も嫉妬もこめつつ見てました。
彼らの書く詞が好きだった、ということもあるな。あの頃好きだった曲のかなりの割合を3人が占めてますね。シンガーソングライターが書いた曲以外、となるともっと割合が増えます。どっかで自分の生活と一緒になった感じもします。
さっき、自分には出来ないこと、と書きましたけど、特別感があるのは、そういうことでしょうね。つまり、同じ時代に放送作家でしたから、僕にも「作詞しないか」みたいな誘いもなかったわけじゃないんです。
でも、結局、そっちへは行かなかった。同じ文化放送には喜多條さんも放送作家としていました。彼が売れっ子になってゆくのも見てました。でも、自分に出来るとは思えなかったのは、その3人がいたからと言って間違いないでしょう。
あんないい詞が書けるとは到底思えなかった。一時は揺れたこともあったんですよ。でも、必ず冷静になる。あの3人を越えられるわけないじゃん、と自分で思ってしまう。そうなったら出来ません。やらなくて良かった、と思うんです。
まあ、もう一つあるんですけどね。それは「楽しそう」に思えなかった。自分が書いたりしたら、他の人の詞のことも言えなくなるし、音楽が楽しくなくなりそうな気がしたんです。と言ってもそれは後付けかな。自分に出来ると思えなかったんでしょう。
岡本さんがなくなったのは73才。僕の今の年。同じ作詞家だったら、この年になってこんな風に彼らと話が出来たりはしないでしょうし。そういう意味では、これで良かったんだなと思えている感じなんです。感慨はそれですね、って確認してますね(笑)。
こんなお天気だからかな。晩秋という季節は色んな事をしみじみさせます。でも、松本さんにそうやって会うのは緊張しますよ。そんな感傷的なことを言っている場合じゃないです(笑)。というわけで曲ですね。
誰だろうな、やっぱり松本隆さんかな。彼が太田裕美さんに書いた曲「煉瓦荘」を。中央線沿線の詩人の話です。じゃ、おやすみなさい。
代々木ですよ。旧名、オリンピックプール。正式名称、国立第一競技場。耐震改修のためにお休みしてたんですが、11月から営業再開。幕開けはリトグリでした。僕は今日が初日。三浦大知さんのアリーナツアー最終日でした。
足を踏み入れただけで印象が違いました。妙に埃っぽい感じがしました。でも、埃が舞っているとか、そういう感じでもない。何だろうと思ったら、床や壁が新しいコンクリートになってる。灰色感が強くなった分だけ、埃っぽく感じたようです。
通路が広がったり、バリアフリーのスペースが出来たり、天井の照明が変わったり。何よりも床ががっしりと頑丈になってる。そして、音の跳ね返りが違いました。コンクリートが増えている分、エコーも強いんでしょうね。昔の東京ドームみたいに感じました。
開演が押したのも、そういう調整に手間取ったんでしょうね。スタッフは慣れるまで時間がかかるのかもしれません、と会館の話ばっかりしてますが(笑)。三浦大知さん、成長したなあという感じでした。
と言っても87年生れ、まだ32才。やりたい音楽とやれる音楽が一致した、ということなんでしょうね。歌と踊りで見せるだけじゃなく、メッセージが鮮明になってきた。内省的な言葉で踊る、という”ノリ”だけに終わらないパフォーマンスに到達してました。
それだけじゃないな。バンドが良かったんですよ。全部生音。バンドです。クラブミュージックみたいな細かいビートのグルーブがかっこよかった。お客さんがそれについていってました。さすがだなあと思いました。
ステージのモチーフが三角形と言ってました。そういう意味では歌と踊りとメッセージ。三つがいい感じの三角形になってました。照明もきれいでした。正面からは見えなかったでしょうけど、人力稼働のステージというのも微笑ましかったです。
10代だけじゃない。大人の女性も多い。アイドル人気ではないですね。歌って踊れる男性ソロ。声も出てましたねえ。グループダンスが全盛の中でかなり貴重な存在。こっからが旬ということになりそうです。
あ、もう一つ会場で感じたこと。コンクリートのせいなんでしょうね。かなり寒い。底冷えがしてました。今日は気温自体が低かったのかな。でもスタバもクーラーが入ってるみたいでしたからね。風邪ひいたかなあ、という感じです。
というわけで、明日は気温差が15度以上。身体に応えます。曲ですね。三浦大知さん、「Blizard」を。一段とスケールの大きい曲になってました。じゃ、おやすみなさい。
1976年の発売。今は手に入らなくなっている埋もれた名盤。全曲の作詞が松本隆さん。曲を書いているのは自分では曲を書いてこなかった良子さんはじめ、財津さん、大野克夫さん、細野晴臣さん、ブレバタの岩沢幸矢さんたちが並んでます。
ご存じない方の方が多いでしょうね。松本さんは全曲の詞を書くだけでなくプロデユースもしてます。作曲家やミュージシャンの選定は彼ですね。76年。まだ作詞家としてはそんなにブレイクしてない。太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」がヒットした翌年です。
実を言うと僕も忘れてたんです。お恥ずかしい。ジブリの機関誌「熱風」の連載が80年代に入ったんですが、何か忘れてたぞ、という感じで思い出しました。時系列からは逸れるんですが、これを扱っておかないと次にいけない。急遽取り上げることになりました。
先日、デイレクターの本城さんにお会いしました。スパイダースやテンプターズなどグループサウンドのそうそうたる人たちを手掛けた伝説のデイレクター。長谷川きよしさんや石川セリさんもそうですね。森山良子さんはデビューからそうです。
どういうアルバムかと言うと、色んな人が参加してます、ということじゃないんです。ジャケットがイラストレーターの矢吹伸彦さんが描いた家族の写真。ちょうど良子さんが直太朗さんを出産する直前に作ったアルバム。その絵の中に乳飲み子が描かれてます。
良子さんの人生の転機に作ったアルバム。曲の中に「子供たちに教えなさい」という曲もあります。団塊の世代が次々と親になっていた時期ですね。「バス通り裏」という、NHKの連続ホームドラマがモチーフになった曲もあります。
荒木一郎さんが洗濯屋さんの御用聞きで出演してました。そういう生活風景。つまり、良子さんと松本さんの子供の頃のことが重なり合ったようなアルバムなんです。その後の松本さんの「おしゃれ」イメージとはかなり違います。
で、明日、良子さんにアルバムについて話を聞く時間をもらえました。彼女が毎週、生放送でやっているニッポン放送の「ミュージック10」の放送前。こんなにギリギリのお願いに対応してもらえることは多くないです。
それだけ彼女にとっても思い入れがある作品、ということになります。そんなに売れなかったみたいですからね。再評価されるといいなあ、という一枚、少しでも力になれれば、という感じです。そういうアルバム結構ありますよ。
そういうキャリアのある人たちのオリジナルアルバムはどんどん廃盤になって手に入るのはベスト盤ばっかり。僕らがやらなければいけないのは、そういうことでもあるんだろうなあ、と思ったりしてます。
というわけで、今日も雨です。日曜日は雨と相場が決まってしまったようです。わびしい晩秋。肌寒かったです。曲ですね。そのアルバムの中から一番手に入りやすい曲「バス通り裏」を。じゃ、おやすみなさい。
という映画が公開されます。11月15日からですね。最後のマスコミ試写というのがありました。昨日かな、一昨日かな、曖昧になってる。最近のことが思い出せない(笑)。一昨日ですね。最終ですからさすがに試写室は満員でした。
山崎さんは、11月13日に新作アルバム「Quater Note」が出ます。そのインタビューがあるんで事前準備も兼ねて見に行ったんですが、すごい映画でしたよ。ミュージシャンが出ました、という感じじゃない。本格演技派俳優。存在感が際立ってました。
ご存じの方も多いでしょうけど、人気ミステリー作家、横山秀夫さんの小説「影踏み」の映画化。「半落ち」とか「クライマーズハイ」とか、彼の作品は映画化されるものが多い中で、「最後の一作」と言われていたのがこの小説なんだそうです。
ミステリーも読まないし、映画も見る時間がない。そんなにしたり顔で解説出来る人間じゃないんですが、いやあ、圧倒されました。引き込まれました。壮絶な映画でした。今はこういう言い方をするのか分かりませんが、”フィルム・ノワール”という感じでした。
暗黒映画、犯罪映画、というのかな。主人公やテーマが犯罪。暗黒街が舞台だったりとかね。アメリカのハードボイルドやギャング映画に使われた言葉ですね。日本にはなじまないような気がしていたんですが、そういう映画でした。
山崎さんが演じているのは泥棒なんです。プロの窃盗犯、というと妙ですけど、深夜、人がいる家に忍び込んで現金を持ち去るという泥棒。”ノビ師”というんだそうです。でも、弱い者や真面目に働いている人のところには入らない”義賊”のような泥棒ですね。
その人が、県のおエライさんの所に忍び込んだ時に、その家に火を放とうとしている奥さんの姿を見つけ、身を挺してそれを制止するんです。ところが、まだ誰も通報していないにも関わらずそこに来た刑事に逮捕されてしまう。
物語は、そのために2年の刑を終えて出所してきたところから始まります。すごい映画だなあと思ったのは、議会や裁判所という権力の裏側にうごめくどろどろした欲望と、そこに翻弄される人たち、更に、双子の兄弟という肉親同士の痛ましいまでの愛憎と救済劇。
二転三転、絡み合う人間関係。大詰めで、そういうことだったんだ、という大どんでん返しもありました。現代劇ですからね。こういう一歩も引かない、手をゆるめない映画は珍しい気がしました。と言っても最近の映画はそんなに見てないんで単なる感想ですが。
竹原ピストルさんも出てましたよ。犯人と刑事という関係。ガチンコの演技を見せてました。重厚かつ劇的。繰り返しですが、ミュージシャンのプロモーション映画ではありませんでした。主題歌の「影踏み」は、もちろん歌ってます。
パンフレットによると山崎さんは、横山秀夫さんの作品は全部読んでるという愛読者だそうで、二人が意気投合したところから始まったんだそうです。それも思いがけない気がしました。そんなことも踏まえてインタビューしようと思ってます。まだ先ですが。
何だか慌ただしい。そんなに色々やることがあるわけじゃないんですけど、心理的にどっか余裕がない。若い頃は違ったんですよ。「忙しい?」とか聞かれると「物理的には忙しいけど、精神的は暇」とか言ってたんです。
今は逆。「物理的はそんなでもないけど、精神的には追われてる」。年のせいです。そうだ、J-CASTニュースに拓郎さんのライブ映像について書きました。昨日アップされたのかな。こんな感じです。
https://www.j-cast.com/trend/2019/10/30371386.html
というわけで、山崎まさよしさん、「影踏み」を。じゃ、おやすみなさい。