久々に聴きましたね。今週のBAYFMの「MIND OF MUSIC」が甲斐バンド特集なんですね。いつもは金曜日にその選曲や構成をやるんですけど、なんだか待ちきれないという感じで、思わず、ちょっとだけ聴こうかなと思ったのがいけなかったですよ(笑)。
何だろうなあ。堰を切ったような感じというのかな。封印していたものがあふれ出したというのかな。会うまい会うまいと思っていた昔の恋人に会って、戻れなくなってしまった感じ、というと変か。聴いてしまいましたよ。いろいろ思い出したりして楽しかったです。
80年代に一番かかわっていたバンドでしたし。79年から86年の解散まではどっぷりな感じでしたからね。「ポップコーンをほおばって」という単行本もありましたし。「1982BEATNIX」という写真集も作りました。あの写真集もカメラマンの井出情児とガチンコのコラボでした。
ライブアルバムを聴いてたんですね。77年の「サーカス&サーカス」、80年「100万ドルナイト」、81年「流民の詩」、86年「THE 甲斐バンド」「シークレットギグ」。聞きごたえがありましたねえ。特に「100万ドルナイト」は、良いなあ。あれが30年前とは思えません。初武道館でした。
ご存じない方も多いでしょうけど、この直前にNHKホールを初めてロックに使ったのが彼らだったんですよ。甲斐バンドも「HERO」がヒットした直後で、一番勢いがある時で、それがそのまま音になってる。歌がこれだけドラマテイックなライブ盤は今でも多くないです。
青臭さにしろ若さの持っている傲慢なくらいのヒロイズムにしろ、たまりませんね。BAYの番組は全部ライブ盤からにしようかな。今週の土曜日から最後の復活ツアーが始まります。今年、一回、紙ジャケットで再発された時にライブがあったんですが、それは行けませんでした。
ギターの大森さんは亡くなってしまいましたし。これが本当に最後になるんでしょう。しかも大ホールですしね。最後の甲斐バンド特集という感じです。ただ、正直に言うと、半分というか、かなり怖々でもあるんです。久々に見るのが。思いれがあっただけにね。
どんなライブになるんだろうなあ。そんなに期待しない方が良いのかもしれませんけど。最後を懐かしがるというのが良いかな。思い残すことのない見納めというのかな。歌いおさめでしょうか。「THE 甲斐バンド」の「テレフォンノイローゼ」の大合唱は良かったですね。
1986年6月、武道館五日間。全部行きましたよ。その三日後かな。BOOWYの初武道館だったんですね。新しいビートというのはこういうことなのか、と愕然としたことを思い出します。たった数日間で時代の変化を見せつけられた感じでした。というような話を始めると2時間じゃ収まらないかな(笑)。
おかげで、今日やるべきことが跳んでしまいました。明日が大変です。あ、広島危うしですね。踏ん張ってほしいものです。清原選手の引退式は感動的でした。というわけで、今日の曲です。甲斐バンドで「嵐の季節」を。一曲目はこれにします。じゃ、おやすみなさい。