なんだそうですよ。アルバムチャートが氷室さんで、シングルチャートがGLAY、DVDチャートも氷室さんという三点トップ。同じレコード会社ですから”トリプル”という表現になっているんでしょうけど。でも、良かった良かったという感じです。
レコード会社にとってもそうでしょうね。あのレコード会社はビルを売ったり、リストラをしたり、明るい話題が少なかったですし、CDを売るということに関して多少腰が引けているような印象もあったりして、幾分心許ないところもあったんですが、これがカンフル剤になりそうですね。
レコード業界全体が浮き足立っているような傾向もあったりするんですよ。そんなことないのにね。以前も書きましたけど、どんなに配信やダウンロードが増えてもCDはなくなりませんよ。そこはアメリカやイギリスとは違う、というのが昨日、おいしいお酒を飲めた理由でもあります。
そういう持論の人と一緒だったということもありますけどね。売れない売れないと言っている人に売れるわけはないという明快な結論が痛快でありました。ちゃんと納得したその人にしか出来ない作品を作っていれば、届く。それがこのトリプル一位が示していることでしょう。
ぶれない人が信頼される。そういう時代でもあるんでしょうしね。氷室さんの「コンプリート・シングルス」は、そういう意味でも聴き応えがあります。もう何度も書いてますけど、いわゆる寄せ集めアルバムではありません。
そう、日本とアメリカでは、レコード文化が違うんですよ。アメリカやイギリスのシングル盤は、昔から歌詞カードがなかったりしましたし、”物”として定着したとは言い難いんでしょうけど、日本は、”物”としての意味もあったりするわけです。飾っておくためにレコードを買うとかね。
その名残というんでしょうか。その産物というんでしょうか、手元に置いておくための音楽という考え方が日本にはあるんでしょうし。ジャニーズはそれを”ビジュアル”ということを突破口に形にしてますよね。というような話しをしていたわけです。
チャートに背を向けない、というのも一つの課題だと思ってるんですよね。それは聴き手としてもそうでしょうし、作り手にとっても同じかもしれません。やっぱりチャートは、時代の最前線でもあるんだと思います。その中での一位ですからね。
今日は長い取材がありました。その全貌が明らかになるのはいつか(笑)。厳しい毎日が続きます。というわけで、今日の曲を。今回のシングルベストで一番、再認識した曲です。氷室さんで「CRIME OF LOVE」。91年のシングルでした。じゃ、お休みなさい。