嫌いだ、とはっきり言ってしまいましたね。どうなんだろうとか、好きじゃないとか、好ましくないと思う、とかじゃなくてすっきりと、嫌いだ。身も蓋もない言い方ですけど(笑)。でも、今日の「J-POPマガジン」のインタビューでスピッツの草野さんがはっきりそう言ってたんですよ、って、何だ便乗か、と思われますが、そうです(笑)。
彼は「タテ社会が嫌いだからロックをやってる」という言い方をしてたんですね。それがとっても清々しくて、大共感をしてしまったわけです。彼は、イベントなんかで若いバンドと一緒になると、自分たちの方から挨拶に行くんだそうです。
すでに彼らは結成20周年ですから、若手のバンドにとっては大先輩で大御所になるわけです。でも、そういう大御所然とした感じになりたくないというのもあって、そうしているんだという話しの中で、今のタテ社会発言が出てきたわけです。
それ、良いなあと思ったんですよ。大体、世の中の人間関係で一番ぎくしゃくするのが、その挨拶ではないでしょうか。職場とかはたいていそうですよね。俺の方が先輩なのに、なんでアイツの下で仕事をしないといけないんだとか、何でアイツから挨拶に来ないんだ、生意気なヤツだ、という感じですよ。
そういうのは面倒だし、余計なストレスを産みますよね。それが極端な形で”決まり”になってしまったのが相撲社会とかでしょう。今回の時津風部屋の出来事なんかはその最たるものじゃないでしょうか。兄弟子の言うことには絶対服従、という軍隊的関係ですよ。
でも、年上の人に敬語を使わなくても良いとか、そういうことを言ってるわけじゃないですよ。それは一人の人間としての自然な感情でしょうし。個人としての上下というのは”社会”ではないですからね。それが"社会”になった時に厄介なことが沢山起こると思うわけです。
タテ社会というのは、そういうことですよね。それが全てに優先されて、問答無用なルールになった時の歪み。繰り返しになりますが、その極みが旧軍隊だったわけですね。ロックはその対極であるべきというスピッツの意見は大賛成でありました。
その中に入って同化してしまうと居心地が良かったりするのかも知れませんけど、先輩にもロクなヤツがいなかったりするし、後輩でも素晴らしい人はいるわけで、そういう基準が良いんではないでしょうか。嫌いだ、と大見得を切った割には平凡なオチになりましたが(笑)。
オンエアの中でアルバムタイトルを間違えていってしまいました。またかいう感じで、若干自己嫌悪気味です。毎日そんなことやってるよね(笑)。夜、テレビで「フラガール」を見てしまいました。良かったな。噂は聞いていたんですけど、違いませんでした。
でも、我ながら今時テレビの映画番組で見るか、という気もしますけど(笑)。DVDくらい借りて自分で見ろよ、という感じです。CMがもどかしいし。今度レンタルで改めてちゃんと見ようかなと思いました。日本映画は面白いですね、って今頃言ってますけど(笑)。
というわけで、今夜はこの辺で。明日は、予定を変更して台湾のバンド、五月天を見に行きます。今日の曲、何だろう。タテ社会は嫌いだ、という歌はないよね(笑)。スピッツの「ルキンフオー」を。新作アルバム「さざなみCD」収録曲でシングルでも出ました。”それじゃだまされない、ノロマなこの俺も”と歌ってます。インチキなタテ社会にはだまされないぞ、と。じゃ、お休みなさい。