いやあ、驚きました。さっきトミーと30分くらい散歩してきて、彼女がまだ帰らないというんで、先に戻ってたんですよ。僕は二階で机に向かってたんですけど、何となく下で音がするような気がしたんで、降りてみたら、白と黒の縞になったデカイ猫が、エサ缶に首を突っ込んでムシャムシャ食べてるじゃないですか。
やっぱり動転しますよ。コラっと叫んで、けりを入れようとして空振りして、危うく腰を捻りそうになってしまいましたけど、何だ、あいつ。一応は、ヤバイと思ったらしく、ほうほうのテイで玄関から出て行きましたけど。でも、ジミーは階段で何かあった?みたいな知らん顔してました。これもまた、何だ、お前、という感じですよ(笑)。
あれはしぶとくなった、ということなのかな。猫の鈍感力なんてあるんでしょうか。一応、抵抗するとか、追いかけるとか、それなりの主張をするべきでしょうけど、ほんとに何食わぬ顔でしたからね。まあ、元々気が弱い猫だったんで、前だったら自分が逃げて出て行ったかもしれません。ほんとに弱猫だったんですよ(笑)。
でも、ジミーは美也子が死んでから変わりましたね。妙に雨水好きになったという話しは前にもちょっと書きましたけど、それがもっと高じてるんですよ。外に雨水のたまる植木用のお皿があるんですけど、そこにたまった水とか、ベランダのクーラーの排水とか、昨日なんか、お風呂の淵に手をかけて中のお湯を飲もうとしてましたからね。
どうしちゃったんでしょうね。前は水道の水や手を洗った時のしずくが身体にかかっただけで逃げ回っていたんですけど、後天的な変化なんでしょうねえ。美也子がいなくなって大人の自覚が出たのかな。雨水を飲むのが大人のしるしか(笑)。
彼ももう16才ですからね。人間にしたら70か80という感じでしょう。その年で嗜好が変わるというのはどういうことなんでしょうね。歯周病にもかかっているようですし。それで水好きになったのかなあ。いつのまにかトミーも真似して、雨水の入った外にあるお皿に二匹で首を突っ込んで飲んでます。彼女は年をとって真似っこオバサンになったのかな。
でも、外は風が乾いてていて気持ちよいです。蚊がいるんで、蚊取り線香はやっぱり欠かせませんけど。「毎日新聞」に行って連載の打ち合わせをしてきました。「70年代ノート/新宿・フフォーク・深夜放送」というタイトルになりそうです。明日、一回目の原稿書きです。
というわけで、今日の曲。何でしょうねえ。泥棒猫の歌、なんてないよね(笑)。猫が出てきそうな歌を。斉藤哲夫さんで「さんま焼けたか」。前は生さかなが苦手だったジミーが、今、サンマの刺身はウハウハ言って食べます。好みが変わったんですよねえ。じゃ、お休みなさい。