事後本というのは「つま恋」の事をまとめた記録集、事後に出るから事後本です。事前に出るとしたら事前本。広くみんなに読んでもらいたい本はヒロポン、違いますね、何を言ってるんでしょうね。焼け跡闇市派じゃあるまいし(笑)。あ、今は渋谷センター街派というのかな。
焼け跡闇市派って、もう言わないんでしょうね。というよりその世代の方達が少なくなりつつあるということなんでしょう。野坂昭如さんにしても最近、あんまり拝見しませんし、五木さんは、仏教の人だし。もう”世代”として語れる言葉じゃなくなったんでしょう。
そうですよね。もう全共闘世代なんて言いませんものね。言われても恥ずかしいだけに思うのは僕だけでしょうか。ビートルズ世代ももう何だかなという感じです。と言いつつ、武道館で聞いた拓郎さんの「ビートルズが教えてくれた」は良かったですけどね。
焼け跡派に対して共感したこともありました。戦前の価値観が崩れた後の思想的下克上みたいな自由さというんでしょうか。無頼派という言葉もありましたね。あれはまだ死語にはなっていないのかな。野坂さんの戦争体験話を今聞きたい気もするんですが。後何年かしたら、その世代の人、昭和一ケタか、殆ど消えてしまうんでしょうね。時の流れでしょうか。
何の話しをしてるんでしょうか。つま恋の事後本なんですよ(笑)。で、その原稿を書き終えました、と言おうとしたんですけど。ヒロポンがいけなかったね。もちろんあんなもの良いわけないですけど。と言ってもよく知りませんが(笑)。
これで僕の中の「つま恋」関連は終わりです。拓郎さんのツアーの大阪ファイナルを見に行って、この3年間の締めくくりをします。でも、終わってから分かることもありますね。こういうことだったのかという再発見もあったりして。そんなことも書きました。
寒くなりました。青森のリンゴ農家から直送で送ってもらっているリンゴがあるんですけど、それが届くと冬が来るなあと思います。今年は台風があったりしたんで、心配してましたが、おいしいリンゴです。冬の間、主食はリンゴ、と言いたくなるくらいによく食べます。
というわけで、さよなら焼け跡闇市派、じゃないか。そうだよなあ、と勝手にしみじみしてしまいましたが、野坂さんも元放送作家だったんですよねえ。青島幸男さんもそうだし。永六輔さんは、まだお元気ですね。やっぱりあの人たちには影響されてるな。
突然思い出しましたけど、「セイ!ヤング」を書いている時に、落合恵子さんと「五木派か野坂派か」という議論をしたことがありましたね。彼女は「野坂派」で、僕は「五木派」でした。いやあ、思いがけない話しになりました(笑)。曲は何にしようか。
そう言えば野坂さんはレコード会社がエレックでしたね。色んなことを思い出しますね(苦笑)。じゃ、やっぱり野坂昭如さんの曲を。「マリリンモンローノーリターン」というヤツを思い出しながら。じゃ、お休みなさい。