何のことかおわかりですよね。もちろん、若い方、もはやこんな言い方が自然に出てしまうんですよね(笑)にはチンプンカンプンでしょうけど。ねえ、チンプンカンプンの語源って何なんでしょうね、こういう話しをするつもりじゃなかったんですけど(笑)。
チンプンカンプン。何語なんだろうな、でも、今日はそこでひっかかるのは止めて先を進みましょう。31年前、1975年8月2日から3日にかけて、静岡県掛川市の「つま恋」で、拓郎・かぐや姫のオールナイトイベントが行われました。
観客数6万人とも7万人とも言われてますね。実は、チケットは7万枚以上出ていたそうです。ただ、警察や消防関係の問題で、少なめに発表していたと言います。今は逆でしょ。ほんとは3万人なのに4万人と言ったりするのが普通です。少なめに発表していた。それだけで異例ですよね。
何度か話したりもしてるんですが、あのコンサートを見ていなかったら、今、こんな仕事をしてないだろうなというのははっきりしてます。夜明けの「人間なんて」の大合唱を膝が震えながら感動していた一人です。音楽ってこんなにすごいんだと思わされた夜でした。それまでのフォークに感じていたもどかしさを一気に打ち破ってくれたんですね。政治的なことよりも音楽が持っているエネルギーの方がすごい、それは、決定的でした。
あれから31年です。こんな風に音楽の周辺で仕事をしていることはもとより、大げさでなく生きているとも思ってなかったんですよ。そんな先のことは分からないという風潮でしたし。ザ・フーが”じじいになる前に死んでやる”と歌っていた時代ですからね。
でも、拓郎さんもかぐや姫も元気に歌っていて、再び、つま恋のステージに立つ。僕らも、客席で、今の自分を味わえる。それは懐かしさ、なんていう次元じゃないんですよ。そんなにセンチメンタルじゃないというか。あの日のように、とも思わないし、全く異質な感慨というんでしょうか。お互いの変化を受け止めつつ、今を実感することが出来る。やっぱり幸せな体験と言えると思ってます。もう「人間なんて」は要らないんですよ。
これ、分かるかなあ。「人間なんて」は、若い頃のアイデンテイテイの模索の歌だと思います。何かが足りない、という渇望やいらだち。自分でも得たいのしれない衝動がほとばしった歌です。今は、そうじゃないですよね。少なくとも僕は、ですが。
今日、渋谷を、「つま恋」のバスが走ってたんですけど、ごらんになりましたでしょうか。僕はどうやら時間が合わなかったようで20分くらい待ってたんですけど駄目でした。交差点液晶ビジョンで予告は見ましたけど。記念日、ということになりますね。そう、「ANSWER」の発売日でもあるんですよ。一位になるだろうなあ。ならなかったら、ファンの責任だよ、って言いがかりをつけてますが(笑)。
昨日の夜は寒かったですね。酔っぱらって寝たんで、窓が開いていて、夜中にあわてました。でも、昨日、このブログは結構ちゃんと書いてましたね。かなり飲んでいたんで、あんまり覚えてないんですよ。どんなに酔っぱらっていようと、これだけは書いて寝る、そんな感じになってるのかもしれませんね。でも、酔ってあらぬことを書いてしまわぬように、注意しましょう(笑)。
さて、今日最後の曲ですね。何だろうな。「人間なんて」じゃないなあ。安らかに眠れなくなりそうです(笑)。やっぱりこれかな。70年代の拓郎さんの曲の中でも大好きな一曲です。「御伽草子」。”もすこし、幸せに、幸せになろうよ”。せめて夢の中で。お休みなさい。