散歩から戻りました。気持ちの良い夜ですね。暑くもなくそんなに湿っぽくもなく、猫もご機嫌そうでした。出かけたのは今日も「出たがりトミー」だけです。美也子はこの間の「毛玉騒動」以来元気がなくて一日中横になってます。今年の夏が越せるかなあと心配です。
散歩と言っても、彼女(雌なんで)が勝手に決めている近所のエリアをぐるっと回るだけなんですけどね。そう、顔はのらくろみたいで、笑うセールスマンにも似てるんですけど(ものすごいブスじゃん、かわいそうに)。気になるところをチェックして、胸焼け防止に草を食べて帰ってくるんですけど、そこを自転車の二人乗りが通ったんですよ。
自転車は結構来ますね。まあこんな時間ですから、歩いて帰る人は、それなりに緊張感を持ってます。街灯の下でぼーっと立っている男がいれば、避けて通るのも当然でしょうけど、自転車の人は違います。鼻歌を歌ってたり、ブツブツ言ってたり、猛烈に飛ばしている人もいます。
でも、二人乗りは少ないですね。こうやって散歩をしていて初めてかもしれない。最近はお巡りさんも自転車関係は厳しいみたいで、呼び止められたりするんでしょう。遠くの角からキャッキャッと華やいだ笑い声つきで通ったんですよ。
それが何とも良かったわけっす。あ、青春じゃん、みたいな感じかな。二人乗りかあ、と思って、つい猫の背中にまたがってみたりはしませんでしたけど(アホか)。そういえば最後に二人乗りをしたのはいつだったかなあと、暗がりの街灯の下で考えてしまった次第です。
覚えてますか?最後の二人乗り。いつ以来ないかなあ。今でもしょっちゅうという人もいるかもしれませんが、それはきっと仲の良い証拠でしょう。二人でドライブというより何となく親密感を感じたりしませんか。若い女の子をベンツの助手席に乗せたりというのは業界じゃ珍しくも何ともないでしょうけど、若い女の子を自転車の後ろの乗せて夜の住宅街を走るというのは相当レアでしょう。そっちの方が色っぽいと思うのはへそ曲がりかな。ベンツの助手席じゃ当たり前だと思いませんか。
自転車自体はおじさんたちの間で人気なんですってね。デパートにも自転車売り場ありますしね。清志郎さんみたいにどこに行くにも自転車という人も居ます。彼が自転車を始めたきっかけは、テレビで山形の80才のおじいさんが、雪で遭難した孫かな、息子かなを救出したということだったそうですね。俺にそんな体力があるだろうかと一念発起して始めたのが自転車だったそうです。
孫を救えるか、息子を助けられるか。それが動機だったというのは、すごいですね。女の子にもてたいからバンドを始めましたというのとは相当違います(笑)。まあ、自転車に乗ったからと言って女の子にもてるわけはないですから、その因果関係は意味がなさそうですけど。ただ、おじさんたちに人気があるということとは関係がありそうです。
でも、そこに二人乗りはないですよね。清志郎さんが二人乗りをしてコンサート会場にやってきたという話も聞きませんし。おじさんおばさんの二人乗りというのも見ませんね。そうか、それは片方が太りすぎていて、はなっから物理的な無理があるということか。シニア用二人乗り健康自転車とか出来ないかな。健康はだめか。シニア用ラブラブ自転車。売れそうにないか。
だってスポーツジムの自転車とか、妙にストイックですよね。楽しそうに乗れば良いのにね。二人乗りで苦しそうな絵はあんまり見ませんよね。後ろの女の子の体重が重すぎて苦しそうな男の子はいますけど。
思い出した(そうなんですよ、こうやって書いていて妙なことを思い出すことが多いです。それを楽しんでたりするんですけどね)。自転車でとっても良い思い出がある。20年くらい前にハワイで自転車に乗りましたね。女の子と。二人乗りじゃなかったですけど、いつも彼女の後ろを走ってました。何でか分かりますよね、男性諸君。自転車の短パンの後ろ姿が良かったんですね。その人とどうなったかは、ご想像に任せます(笑)。
胸の痛いことも思い出しました。子育てをしている時でしたね(そういう時期があったんですよ。いわゆるクレーマー時代が)。後ろに子供を乗せて走っていて、彼が、立ち上がってはしゃいでいた時に、公園の木の枝の下をくぐったんですよ。そうしたら、その枝が子供の身体に当たって自転車から落ちてしまったことがありました。当たり所が悪ければ、大変だったでしょうね。
自転車、乗ってますか。もし、小さいお子さんがおいででしたら、二人乗りは経験しておいた方が良いですよ、もちろん、若い彼女がいる方もね。「それよりベンツにしてね」と言われるかもしれませんけどね(笑)。さあ、今日最後の曲は何だろう。やっぱり、RCかな。「僕の自転車のうしろに乗りなよ」でしょうね。夢の中で二人乗りでもしましょう。相手は誰だろう。笑うセールスマンだったりして。何か売りつけられそうですね(苦笑)。じゃ、おやすみなさい。