・インタビューです。NACK5「J-POP TALKIN‘」の1月後半の二週。20日と27日のオンエア。去年の夏に「All TIME BEST」のライナー原稿のためのインタビューをしていらい。そんなに経ってません。
・でも、ラジオでは初めてですよ。去年のインタビュー自体が20年以上ぶりでしたからね。その頃、僕は活字専門。こんなにラジオで話すようになったのは2000年代に入ってからですから。まさか、自分のラジオ番組のインタビューで会うようになるとは思ってもいませんでした。
・彼のデビューは83年。今年がちょうど35周年なんですね。去年はプレイヤーということになります。8月に初の「All TIME BEST」、9月には10年ぶりのオリジナル「はるか」も出ました。今年の1月にはライブアルバムも出ます。
・「J-POP TALKIN‘」の今年最初のゲストがマーチン、鈴木雅之さんでした。彼は38周年、39年目。ベテランつながりという人選にもなります。それでいて、小山さんは、メジャーからインデイーズと舞台を変えながら現役を続けているわけで、それぞれの人生があってのキャリアということになります。
・そういうキャリアの人の難しさは、過去に縛られずにやるということでしょう。縛られずというか、おもねらずというか。歌ってはいるものの、曲は当時のものばかり、という人もいますからね。彼はシンガーソングライターとして今を歌っている。そこに惹かれます。
・これは語弊があるかもしれませんが、誰もが知っているヒット曲がなかったからこそ、そういう生き方が出来るということもあるんでしょうね。“あの頃の人”にならずに済んでいる。もちろん、本人がそうならないようにしてる、ということもあるんでしょう。
・どちらがいいかは決められませんよね。ヒット曲が多い人は、自分が今の歌を歌おうとしても聞き手が喜んでくれない、というジレンマもあるでしょうし。でも、知名度という財産もある。BSの歌謡番組のように、あの頃の歌だけ歌ってればという状況はありますからね。
・取材する側としては、やっぱり「今」を持っている人じゃないと意味を感じないですもんね。そういう意味では小山さんの生き方は惹かれます。去年、書きましたけど、20数年ぶりに見たライブで彼の目が澄んでいた、というのがとっても印象的だったわけです。
・淀んでない。留まってない。新作「はるか」は、そういうアルバムでした。35周年の幕開けの心境や新作のこと、80年代や90年代のこと。同じ時代を生きてきた人間として聞いてみたいことは沢山あります。お楽しみにしてください。
・夜は米津玄師さんの初武道館。91年生まれ。ネット世代の寵児。アルバムを出す毎に、ライブを重ねる事に進化してゆきます。どんなライブになるんでしょうか。曲ですね。小山さんの新作アルバム「はるか」から「もしもあの時」。もし、あの時音楽に出会っていなかったら。同じ事は僕らにも言えるんだろうな、という曲です。じゃ、お休みなさい。