・インタビュー、終わりました。インタビューというより、喫茶店で話しているみたいな感じでしょうか。そんなに構えた感じもなく、思っていることを話してもらえたという雰囲気でした。予定時間があっというま、もっと話したいことや聞きたいことが色々あったという終わり方でした。
・アルバム「BOOTLEG」。良いアルバムなんですよ。今まで見せていなかった色んな音楽的な要素も開花している。今までと違う曲作りの方法論やアプローチもしている。具体的にはタイアップとかコラボレーションですね。
・今まで、他者とのコミュニケーションが思うようにならないという、内向の世代そのもののように見えていた米津さんが、こんなに色んなアーテストと一緒にやれる。音楽が心を開いてくれている。そういうアルバムのようにも思えます。
・遠くへ行くんだ、違う自分になるんだ、そんな自分の渇望感みたいなものが溢れている。そこに才能の裏付けもある。まだまだ色んな事が待っている。そう思わせるアルバム。昨日書いた、菅田将暉さんとのコラボもその一例でした。
・インタビューの前に色々調べていて、へえと思ったことがありました。菅田将暉さんは、テレビのドラマの中で拓郎さんの「イメージの詩」を歌ってるんですって。しかも、彼のお父さんが熱烈な拓郎ファンで、子供の頃から拓郎さんを聞いていたというんです。
・へえ、でしょう。彼の声に惹かれたのは偶然じゃなかったという感じですよね。どっかで流れているものがあった。拓郎さん系の声ということになりますね。米津さんは、BUMP OF CHICKENに影響されたと公言してます。
・そして、RADWIMPSもです。BUMPもRADもそれぞれデビュー直後から見てますし、ともに“一目惚れアーテイスト”“一耳惚れアーテイスト”でしたからね。それも後になって知ったことですよ。米津さんもそうでした。
・それが音楽の面白さだと思うんですよ。新しいアーテイストなのに、同じような“血”が流れている。そういうことを知らずに惹かれて行く。米津さんと菅田さんのコラボに僕が惹かれたのも当然ということになるのかもしれません。
・米津さんはイラストも素敵なんですよ。現代版の竹久夢二みたいな感じもありますし。儚くて美しい。今度のアルバムもそういう曲があります。わずか3年でここまで来たと思うと彼の才能に改めて驚かされます。2014年の曲と比べて見てください。アルバム「Yankee」から「アイネクライネ」を。インタビューのオンエアは10月28日と11月4日です。じゃ、お休みなさい。