・何の数字かお分かりになりますか。地図とかプラモデルとかでもないです。地図は5万分の一ですね。これ、不名誉な数字なんです。1は、僕です。他に26701人がいた。何のことかと言うと熱中症。7月に病院に搬送された数。その中の一人というわけです。
・史上最多なんだそうですよ。7月、暑かったんですねえ。僕が運ばれたのは7月17日でした。もう一ヶ月以上経ってるんですね。でもねえ、どっか尾を引いてるんですよ。特にどこが悪いとか痛いとかじゃないんですけど、不安定。
・ちょっと暑かったり、蒸してたりすると、身体が妙な反応をしてしまう。急に汗が出てきたり、動悸がしたり。自律神経なんでしょうね。ネットで見ていたら、ひどい熱中症になった人は、その後もそうなりやすくなる。そして自律神経が不安定になるとありました。
・両方なのかもしれませんね。8月5日にミスチルの日産スタジアムに行った時もそうだたんですよ。スタンドだったんで、直射日光は当たらないんですけど、蒸し暑い。ライブの後半は、自分を落ち着かせないといけないという状態で見てました。
・その後のスタジアムや野外は自粛してしまってます。という8月です。今日は21日、明日が22日ですよね、当たり前ですけど(笑)。30年前、熊本の阿蘇高原で「BEAT CHILD」が行われました。
・今年の夏、九州、豪雨被害が大変でしたからね。あのニュースを見ながら、「BEAT CHILD」を思い出してたんですよ。今年、西日本を襲った豪雨は一時間降水量が100ミリという時がありましたからね。
・「BEAT CHILD」の時は70ミリ。それでも当時、記録的な豪雨と言われたんですよ。阿蘇高原に集まった約7万2千人。一晩中雨に打たれてました。低体温症で運ばれた人1000名以上。僕らも斜面が泥の河みたいになる中で担架を担いで救護班になってました。
・もうご記憶じゃない方の方が多いのかな、ブルーハーツ、レッドウオリアーズ、岡村靖幸、白井貴子、ハウンド・ドッグ、ストリートスライダーズ、BOO/WY、尾崎豊、渡辺美里、佐野元春。80年代デビュー組が総結集した歴史的オールナイトイベント。
・史上最も過酷な中で行われたイベント。朝まで客席にいました。最後の佐野さんの時は雨が上がって、会場の上空は霧に包まれたみたいになってました。30年前。若かったんでしょうね。もう無理でしょう。
・あの日、朝になって熊本市内に戻ったんですね。空いているホテルを探して仮眠してから帰った。誰が一緒だったかも覚えてます。「シンプジャーナル」の大越さん、カメラマンの内藤順司さん、ソニーの大崎尊生さん。つまり落合昇平さんね。みんな元気かな。
・というようなことばかり考えてしまう今年の夏ですって、何だか寂しいね(笑)。熱中症の話じゃなくなってしまいました。「J-CAST NEWS」に「BEAT CHILD」のことを書いたりしたせいもあります。
・思い出の夏、ね。色んな思い出がありますよ。75年の「つま恋」や79年の「篠島」、85年の「つま恋」。みんな拓郎さんだ(笑)。88年の渚園とか、99年のGLAYの20万人とか。コンサートの思い出だけは誰にも負けない、って勝ってどうする、ですが(笑)。
・どのコンサートも観客は5万とかそれ以上。5万分の1。地図だね(笑)。それより少ないけど、不名誉この上ない(笑)。明日からまた暑いんだそうです。何とか凌ぎましょうね。というわけで、曲です。何だろうね。ハウンドドッグ「ff」かな。じゃ、お休みなさい。