ROGUEというバンド、ご記憶ですよね。85年にメジャーデビューして90年に解散してしまった4人組。奥野敦士さん、香川誠さん、西山史晃さん、深沢靖明さんという4人組。彼らのインタビューで高崎に行ってきました。
西山さんは氷室さんのバンドに欠かせないベーシストだったり、香川さんも氷室さんのツアーメンバーだったこともあるギタリストだったり、バンドがなくなってからも色んな所で出会ったりしてい人たちではあります。
去年の秋にも4人のインタビューをしてます。その時は新作アルバム「DESOLATION ANGELS」についてでありました。その時も高崎ですね。なんで高崎かと言いますと、ヴォーカルの奥野さんが全身マヒで車椅子生活。その施設が高崎なんですね。
彼のことは、テレビのドキュメンタリーなどでも取り上げられたんでご存じの方も多いと思いますが、2008年に事故で脊椎を損傷、そういう状態になってしまいました。でも、アルバムを聞くと、まさか、そういう状態で歌っているとは誰一人思わないだろうという、力強い歌声を聞かせてます。
今回のインタビューは6月に再発される二枚のアルバム87年の「VOICE BEAT」と88年の「SERENADE」に入れるライナー的読み物のための取材でした。80年代終わり、BOO/WYの解散を挟んでの二枚。さながら80年ロックシーン物語のようなインタビューでした。
ROGUEの4人は、西山さん以外は群馬出身。当然ながら布袋さん、氷室さんとも関係があるわけで、そういう関係と、バンドのやろうとしていた音楽が、今だから見えてくる、今だから分かる。え、そうだったんですか、という謎解きのようなインタビューでした。
当時もインタビュしてるはずなんですけど、全く深みが違いました。あらためて面白いバンドだったなあと思ったりもしたんですが、それはまたの機会。原稿で、ということになりそうです。
ただ、彼らの存在が今、当時と違う意味を持ってるというのは、奥野さんがそういう状態でありながらバンド活動をしている、ということですね。ヴォーカルが車椅子というロックバンドは、日本にあるだろうか、と思ったりします。
5年前から群馬の前橋ドームで「GBGB」というイベントが行われてます。去年はミスチルが出たことで一躍脚光を浴びました。収益は、福祉施設に車を送るというチャリテイイベントでもありますね。今年も6月24日にあります。出演はF-BLOODとかCharaさんとか、もちろんROGUEもです。
2012年のapbank fesで、桜井さんが彼らの「終わりのない歌」を歌って、車椅子で歌う奥野さんの姿を紹介したことで、そういう機運が生まれたとも言えるわけですが、彼らのことはもっと知って欲しいと思いますね。日本のコンサート会場でバリアフリーのところが殆どないとか、改めて知りました。
折角高崎に行ったんだからと思って、墓参りにも行ってきました。元BOO/WYのマネージャーだった土屋浩さん。ペンネーム、紺待人さん。2012年になくなったんですね。新宿ロフトでのお別れ会が5年前の5月でした。
去年の氷室さんのツアーの前に行こうかなと思いつつ、機会がなくって、やっと、という感じでした。五月晴れ。青空の下での墓参りは、色々思い出させてくれました。氷室さんとの出会いを作ってくれたのが彼でした。高崎には、半日しか居ませんでしたが、色んなことを考えました。
駅も列車も混んでましたよ。昨日は秦基博さんの横浜スタジアム。やっぱり氷室さんの豪雨の一夜を思い出したりしました。まもなく「LAST GIGS」から一年です。ROGUEの話じゃなくなってしまいました(笑)。
というわけで曲ですね。ROGUEの「終わりのない歌」を。じゃ、お休みなさい。