ビートルズの名曲は「フール・オン・ザ・ヒル」。つまり丘の上のバカ。来る日も来る日も丘の上で夕日が沈むのを見ている人を歌った歌。世間の騒々しさや、下世話な人間関係とは隔絶された一種の”世捨て人賛歌”みたいなもの。ハワイは丘の上ではなくビーチということになりますね。
ノースショアに行ってきました。行った、というより運転して連れて行ってもらった、という感じですね。ワイキキの反対側、北の海岸線。サーフィンのメッカとして知られてますね。快晴。風も強くて波も良かったんでしょう。たくさんのサーファーが週末を楽しんでました。
と言っても、日本の海水浴場みたい混雑はありませんよ。サーファーが多かった、と言っても、三々五々、波頭に姿が見え隠れする程度。絵に描いたような光景が広がってました。途中、浜辺に座って、そんな様子をボーッと見てました。
今回のハワイも後は明日を残すだけ。そんなこともあって、色んなことを考えますよね。あと一日かあ、と思ったり。何にもしないまま過ぎてしまったなあとか。そういう”過ぎてしまった”感は、そのまま自分のこれまでに重なりあったりね。
やってきたこととやれなかったこと。もっと色んなことが出来たのなかなあと思ったかと思えば、出来る事はやったよなあ、と思ったりね。でも、やらなかったことや機会がなかったことも多いよなあとか。サーフィンなんかもそうなんでしょうね。
一度、海に入ってみたかったなあとか、あんな風に波に乗れたら気持ち良いだろうなあとか。kきっとこのままやらないで終わってしまうんだろうなあとかね。友人が運転してくれる車の中からそんな海岸線を見ながら考えたりしてました。
サーフィン、やらなかったですねえ。やろうという人もいませんでした。でも、波を求めて世界中を旅するサーファーの国境のない自由な生き方に対しての羨望のようなものが今もどっかにあります。傍からみればまさに「フール・オン・ザ・ビーチ」です。
でも、きれいな海でしたねえ。ノースショアの中心、ハレイワにもこぎれいなショップがたくさん並んでました。こういう街で一年くらい暮らせたらな良いなあとかね。実際にはそんなことは出来ないんでしょうけど、そんなことを夢見させてくれる場所でした。
こんなことを言うと、カメラマンの人たちに失礼ですが、ああいう所に居れば、多少技術に劣るような人でも良い写真が撮れるだろうなあと思ったりしました。というわけで、後一日。何にもしてなかったのに、どっか寂しいです。
曲ですね。ユーミン「真冬のサーファー」。もう冬じゃありません。今日もアロハ一枚でした。じゃ、お休みなさい。