長いコンサートでした。開演16時半、終演20時半。丸々4時間。休憩が15分ありましたけど、正味3時間45分。メドレー曲15曲を入れると演奏曲は46曲かな。ゲストはいましたけど、歌わない曲はなかったんで、歌いっぱなしでした。
自分の曲の中で、歌いたい曲を片っ端から歌ってゆくというのがコンセプトだそうで、新旧とりまぜの二部構成。ストリングスとホーンも入った生音のライブ。声も出てましたよ。年齢とともに、表現もデリケートになっていて、じっくり聞かせてました。
同じようなキャリアの女性でも、彼女の場合は90年代から2010年代までが抜けているとも言えますからね。日本にいなかった時期はライブもやってないわけで、でも、アルバムは作っている。その頃の曲が今のキャリアでしっくり来ている感じでした。
日本の音楽シーンが一番バブリーだった時にいなかった。復活したのが震災以降ですからね。それも、被災地を回ったりという、それまでに経験したことのない形で歌うようになった。その中で、音楽に対しての開眼をしていった。
当時、「私は生まれ変わりました」と言ってましたからね。そういう意味では名古屋のお金持ちのお嬢さんが世の中に目覚め、歌うことに目覚めていった。アメリカで子育ても終えているわけで、人生の分岐点がそこにあった。
キャリアの長い人にありがちな、停滞期、というのかな。マンネリという時期がない。音楽のエネルギーを無駄に消費してないというんでしょうか。今日も生涯現役と言ってました。森山良子さんもそうでしたけど、若い女性のお手本になるべきアーテイストであります。
というコンサートでしたけど、眼鏡、ないんですよ。目を皿のようにはしてるんですけど、そこに人がいる、衣装の形や色は分かるんですけど、表情までは見えない。その分、耳は澄まされてますけどね。でも、不都合に変わりはないです。早く作り直さないとという感じです。
明日は、Mrs.Green Appleという若いバンドのインタビュー。90年代半ば生まれ、若いです。というわけで、曲です。八神純子さん、アンコールの最後にやっていた曲。83年にこんなおしゃれな曲を書いていたんだと思いました。「TWO NOTES SAMBA」という曲を。じゃ、お休みなさい。