「J-POP TALKIN’」でも扱った新作アルバム「NANCY」の発売記念ライブ。これ一回だけというレアなライブでありました。そんなに大きい会場でもないですから、当然のことながらソールドアウト。濃密な空気に包まれてました。
アルバム自体が一般的なロックアルバムとは相当違うファンタジックな内容でしたからね。新たにバイオリンの女性も加わったりして、アルバムよりも更に陰影や光沢のあるポエジーを表現してました。クール&ファンタジー、そして、静かに内向するエキセントリックな危うい美しさ。
いつ以来なのは思い出せないくらいに久々だったんですが、シルエットの格好いいアーテイストだなあと改めて思いましたよ。ギターを持ったシルエットがしなやか。それでいて体内にワイルドなエナジーが潜んでいることが伝わってくる。
グレッチのギターのちょっと神経性なサウンドが似合う。ロックンロールなんだけれど単純に発散していかない。彼の声もどちらかと言えばデリケートな方ですからね。大向こうをうならせる豪快なシャウトというタイプのヴォーカリストでもないですし。詩的なロッカーですよね。
映像に骸骨が使われたりもしてました。それがポエムになる。バイオリンが効いてました。秋には東京以外でもツアーをやると言ってました。それもスタンデイングじゃなく椅子のある会場だそうです。若い子が飛び跳ねるというのではないライブでしたね。
台風、ご無事でしたか。雨、まだ本格的には降ってないんですよ。このまま穏便に過ぎてくれると良いですけどね。アルゼンチンとオランダ、面白かったですね。決勝はアルゼンチン対ドイツ。最高の顔合わせになったんじゃないでしょうか。
というわけで曲です。浅井健一さん、アルバム「NANCY」から「紙飛行機」。人間の未来を予感させるジャーナルでファンタジックなロックです。この風じゃ、紙飛行機は飛べないね(笑)。じゃ、お休みなさい。